「Overgeneralization(過度の一般化)」

人材育成ブログ

 「認知のゆがみ」は物事の捉え方に関する偏見のことです。1976年
アメリカの精神科医アーロン・ベック(Aaron Temkin Beck)が提唱した理
論です。
本号で取り上げる「思考のゆがみ」は,過去のたった1つの嫌なできごと
をこれからいつも起こると考えてしまう思考パターンです。
1,2度起きただけの失敗や悪いできごとを「いつも決まってこうなる」,
「うまくいったことがない」などと思い込むことがあります。
例えば,「チームメンバーと仲良くやっていこうとしても必ず孤立する」と
か「コミュニケーション下手だからみんなに嫌われる」などと自分の思い込
みを一般化する傾向です。さらに相手からの拒否反応に過剰反応し極端な結
論を出してしまい,憂鬱になることがあります。
会社で好意を持った女性を食事に誘ったのに「今日は用事があるから」と
断られたときに,「自分は女性から嫌われるタイプなのかもしれない。今後女
性とつき合うなんてことはないかもしれない」などという結論を出してしま
います。
一方,顧客に対して行った新製品のプレゼンテーションの後,キーマンか
らの質問にうまく答えられなかったとき「自分にはプレゼンの才能がない」,
「あんな質問に答えられないようではビジネスマンとして失格だ」などと考
えてしまいます。1つの失敗だけで自分の全価値を否定してしまうネガティ
ブな思考が今後自分の人生において「常に起こること」と一般化して考えて
しまうのが特徴です。
 このような「認知のゆがみ」に対しては,「たまたまスケジュールが重なっ
ただけだ。次に誘ったときはOKしてくれる」,「次回のプレゼンでは想定質
問を準備しておこう」と楽天的に考えることが大事です。
 また,日常会話では,「いつも」,「絶対」,「全く」,「すべて」,「決して」と
いう言葉を安易に使わないようにしましょう。世の中に「絶対」などという
ことはあり得ないくらいに思っていればいいのです。

株式会社comodo
特別顧問 永島清敬

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