採用や教育より大事なこと 人事制度のお役立ち情報

人事制度

株式会社comodo特別顧問・経営コンサルタント
永 島 清 敬

人事部門の最も重要な業務は

 人事部門の業務分掌規程を見ると,先ず採用があり次に教育,福利厚生
と続き,給与計算,社会保険,組合対策などがあります。これは社員の入社か
ら退職までの会社生活の順番で書かれているように思います。
しかし,人事部門で最も重要な業務は人事制度の構築であり,改訂なので
す。その理由は,人事制度は社員の処遇・待遇の仕組みであるからです。
つまり,ヒト,モノ,カネ,時間,ノウハウ,ICT(情報通信技術)という経営資
源の中で一番重要な資源がヒューマン・キャピタルといわれる人的資源,つまり
ヒトであり,そのヒトが「働きやすい職場」と感じる処遇を決めるのが人事制度な
のです。

人事制度の定義とは?

なお,人事制度の定義を「社員の処遇・待遇」とすると,人事部門の業務分
掌のほとんどが人事制度になってしまうため,ここでは等級制度,評価制度,給
与制度という3つの要素から構成される仕組みを人事制度と定義します。
では,なぜ人事制度が採用や教育,福利厚生よりも重要な概念といえるかと
いうと,人事部門だけでなくすべての会社組織は全社業務の分業・分担したも
のといえるように,会社が永続的に機能を発揮し続けるためには経営理念を具
現化した経営計画を達成することが求められるからに他ありません。会社が社
会から必要な存在として存続し続けるためには社会に認められる経営理念を
持ち,経営理念を実現するために全社員が努力を続け成果を残す必要があり
ます。「成果とは顧客満足度の向上」とピーター・F・ドラッカーが書著「非営利
組織の経営」の中で述べているように,経営を取り巻く利害関係者が満足する
業績,結果を残すことが企業に求められる「成果」なのです。

人事制度は経営の最終目標を達成するための重要な要素

 つまり,会社経営に必要なことは経営理念を追求する経営を行い,それが
社会の進歩・発展に貢献する成果を残すことといえます。こうした観点で会社
組織を考えると経営の最終目標を達成するために必要な人材とその人材が
「働きやすい」,「働き甲斐がある」,「担当業務を通じて自己実現が図れる」
と感じる業務が会社の業務の中で一番重要な業務といえるのです。
 人事部門でいうと,それは人事制度の設計と構築,改訂,改革になります。
その意味で,人事制度は会社の最終目標を達成するために欠かせない仕組
みであるから重要度が高い業務といえるわけです。
対して,採用や教育は重要には違いありませんが,それらは経営計画を達
成し社会から必要な存在として認められるという最終目標から眺めれば,最終
目標を達成するための手段の1つに過ぎません。つまり,最終目標を達成する
ために途中にいくつかのマイルストーン(道標)を設定し,それらの1つひとつが
採用であり,教育なのです。

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