「ビジョンを策定したい」と考えたとき、経営者や人事担当者の多くがまず直面するのが、「何から始めればいいのか」「社内だけで進められるのか」という不安です。
ビジョンは単なる言葉ではなく、組織の判断軸や行動指針として機能するものであるからこそ、その策定には丁寧なプロセスが求められます。
そこで提案したいのが「ビジョン策定研修」という方法です。
研修では、外部の専門家を招いて社員と対話を重ねながら、組織の価値観や将来像を明確にしていきます。
本記事では、ビジョン策定研修がどのような企業に適しているのか、なぜ外部の力を借りる意味があるのか、研修を通じてどのような効果が得られるのかを解説します。
ビジョン策定研修とは？どんな企業が検討すべきか
ビジョン策定研修は、組織の「目指す姿」を明確にし、社内に共有・浸透させるための研修です。
ただの言葉づくりではなく、社員との対話や理念の再確認を通じて、自社にとって本当に意味のあるビジョンを共に見出していくプロセスでもあります。
この研修は、すべての企業に必要というわけではありません。
しかし、方向性に悩んでいたり、組織の価値観を再整理したいと考えている企業には大きな効果が期待できます。
なぜ外部で「ビジョン策定研修」を行うのか？研修の必要性
自社内でビジョンを言語化しようとしても、思うようにまとまらなかった経験はないでしょうか。
そのような場合、外部の専門家によるビジョン策定研修が効果を発揮します。
なぜ、あえて外部と取り組むべきなのか。その理由を掘り下げていきます。
社内だけでの策定が陥りやすい課題
「経営者がビジョンを考えても、それが現場にうまく伝わらない」これは多くの企業で起こる課題です。
言葉が抽象的だったり、理念が現場感覚と乖離していたりすることで、社員の共感や行動に繋がりにくくなってしまいます。
さらに、「策定したことで満足してしまう」「掲げたけれど機能していない」ということも起きやすいです。
第三者が入ることで得られる効果
外部の専門家が加わることで、経営層と社員の間に意図と現場感のすり合わせを行う「翻訳者」が生まれます。
また、第三者だからこそ、本質的な問いを立てたり、潜在的なズレに気づけることもあります。
単なるインプットの提供にとどまらず、社内対話を深める設計ができるかどうかが、外部研修の価値を左右します。
ビジョン策定研修で期待できる変化・効果
ビジョン策定研修を経て得られる最大の成果は、社員一人ひとりが「自分たちの会社はどこへ向かうのか」を言語化できるようになることです。
単なるスローガンではなく、行動や判断の基準となる指針として根づく状態を目指します。
また、経営者自身にとっても「社員とともに見つけたビジョン」は強い拠り所となります。
採用活動、評価制度、事業方針など、さまざまな場面でビジョンを軸とした意思決定が可能になります。
ビジョン策定研修はどんな会社に依頼すべきか？
「ビジョン策定研修」と検索すれば、多くのコンサル会社が見つかります。
しかし、実際にはどこに頼むかで成果の質は大きく異なります。
選定の際に見るべきポイントを整理しておきましょう。
伴走してくれるかどうか？
過去の実績が豊富な企業でも、「一度のワークショップで終わる納品型」の支援では、社内浸透まで見届けることができません。
短期での言語化だけでなく、事前準備・社内対話・実践設計まで寄り添う「伴走型」の支援ができるかどうかは非常に重要です。
理念・人事・戦略との一貫性も見てくれるか？
ビジョンは単独で存在するものではありません。
企業理念、事業戦略、人材戦略と整合性がとれてはじめて、ビジョンは組織全体に浸透します。
単なる言葉の整え役ではなく「全体の設計」に踏み込めるパートナーを選ぶことで、その後の実行フェーズまでスムーズにつながります。
自社のフェーズに合っているか？
社員数、業種、組織カルチャーによって、最適な研修設計は異なります。
スタートアップのような少数精鋭の組織と、既に中間管理職層が存在する組織では、ビジョンの扱い方や合意形成の難易度も異なります。
相手がどれほど自社のフェーズや状況を汲み取って提案してくれるか、その柔軟性と共感力も、パートナー選びにおける重要な視点です。
ビジョン策定研修は「未来を共に描く」ためのプロセス
ビジョン策定研修は、組織の方向性を言語化し、社員と共有するための重要な機会です。
社内だけでは見落としがちな視点も、第三者の力を借りることで整理され、実行可能なビジョンとして定着しやすくなります。
弊社でもビジョン策定のための「ビジョン・ブラッシュアップ」研修をおこなっています。
「まだビジョンを策定できていない」
「ビジョンはあるが機能していない」
どちらのケースでも対応可能ですので、ぜひ一度ご相談ください。
株式会社comodo
石垣敦章（イシガキ ノブタカ）
