中小企業の成長には、成長戦略や分析のほか、社長のマインドも重要になります。もちろん、規模によっては戦略を重視するケースもあるでしょう。
そこで今回は、中小企業が成長するためにどのようなマインドを持ち、どのような分析や目標を立てるべきなのかを解説します。
零細企業から中小企業まで、より成長していきたい企業の社長は、ぜひ参考にしてください。
中小企業が成長するための3つのポイント
中小企業が成長するためには、基本的に社長のマインドやセンスが求められます。
- 社長の成長意欲
- 社長のマインドの浸透
- 社長の先見力
当然、マインドだけではなく分析も必要になりますが、以下では求められる社長のマインド部分について具体的に解説します。
社長の成長意欲
当然ではありますが、前提として社長自身の成長意欲がなければ会社は成長しません。現状で満足していれば、大きく成長することはまずないでしょう。
また、成長意欲を持つ社長に対して嫌な気持ちを持つ社員はいません。社長が率先して成長しようとする姿勢を見せることで、社員がついてきてくれます。
社長のマインドの浸透
社長自ら率先して成長しようとする姿勢を見せることは大事ですが「背中を見てついてこい」というスタンスではいけません。「どのように成長していきたいのか?」「どのような目標を掲げているのか?」などのマインドを社員まで浸透させる必要があります。
社長と社員が成長意欲を持っていても、別の方向を向いてしまうと会社としての成長は難しくなるからです。そのため、ビジョンを掲げるなどして、マインドを浸透させていきましょう。
社長の先見力
会社を成長させるには、世の中の動きに合わせたアイデアを出す力が求められます。
そのためには、世の中の変化に常に目を向けなければいけません。
多くの情報を収集し、1年後や3年後、5年後などの会社の状態を語れる形が理想的です。
中小企業成長のために設定する目標
中小企業が成長するためには、目標を設定しましょう。目標を設定していないと、どの方向へ向かって成長していけば良いのかわからない状態になってしまいます。
目標を設定する方法としては、主に以下の2つが挙げられます。
- SMART
- ビジョンの見直し
それぞれの考え方について、以下で解説します。
SMART
SMART目標とは、チームメンバーによる目標達成を支援するための設定基準です。「SMART」は、以下の頭文字からとられています。
- Specific(具体的)…目標を正確に「5W」を軸に定義
- Measurable(測定可能)…目標の達成状況を把握するための基準を設ける
- Achievable(達成可能)…時間・労力・コストなどの視点から達成可能な目標を掲げる
- Relevant(関連性)…自社や社員にとって関連した目標であるかを検討
- Time-bound(期限)…目標を達成する期限を定める
SMARTに従って目標を設定すれば、社員にも浸透しやすい目標を掲げられます。
ビジョンの見直し
会社一丸となって目標を達成し、成長していくには、ビジョンの見直しも必要です。なぜなら、具体的でないビジョンになっているケースが多いからです。
本来、企業が掲げるビジョンは、以下の点を抑えていなければいけません。
- 達成可能である
- 具体的に達成できる期限が定められている
- 社員に関連している
- 測定可能である
アバウトな「達成したい目標」は、ビジョンとは呼べません。
必ず現時点から数年後に達成可能であるビジョンを掲げてください。
中小企業の成長にビジョンは欠かせない
中小企業の成長において、ビジョンの策定は欠かせないものです。この「ビジョンの策定」には、社長のマインドの浸透も含まれているので、まずはビジョンの見直しから始めてみましょう。
また、現在のビジョンが具体化されているものでないならば、ぜひ弊社の『ビジョン・ブラッシュアップ』をご活用ください。
今回解説した内容も軸にしながら、会社の成長を促すビジョンを策定致します。
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