ビジョンを策定するには、企業の強みや目的を明確にしなければいけません。
しかし、数名でビジョンを策定している場合、一つの意見にまとまらないケースもあるでしょう。
または意見が出ないためにビジョンにまとめられないケースもあるかもしれません。
本記事では、ビジョンを生み出すための発想方法を4つ紹介します。
自社でビジョンを策定する際には、4つの方法を参考にして進めてみてください。
ビジョンを発想する4つのコツ
ビジョンが決められないときに役立つ発想方法は、以下の4つです。
- タイムマシーン法(逆算思考)
- 二分割法
- オズボーンのチェックリスト
- 加算思考
いずれかの方法を用いれば、ビジョンをスムーズに策定できるようになります。
具体的な考え方について、以下で解説します。
タイムマシーン法(逆算思考)
最も一般的な考え方が、タイムマシーン法です。リアビュー・ミラー法とも呼ばれる方法で、未来を浮かべてから現在を振り返る方法です。
たとえば、5年後のビジョンを決めるとした場合、その5年の間にどのようなことが起きるかを考えて書き出していきましょう。そして、5年後のイメージが固まってきたら、そのときに自分たちがどうなっていたいかを話し合います。
目標を決めて、そのために何をすべきか考える逆算思考とよく似た考え方です。
二分割法
二分割法は、モアorレス法とも呼ばれる、理想の姿と現状を比較する方法です。
「モアorレス」のとおり、理想とする姿になるには「何が増え(モア)」「何が減る(レス)」のかを挙げていきます。
これらの情報を整理していくと、どのようにゴールに向かっていけば良いのかがわかりやすくなり、具体的なビジョンを描けるようになります。
オズボーンのチェックリスト
オズボーンのチェックリストは、「ブレインストーミング」を生み出したアレキサンダー F. オズボーンが考えた発想法です。
以下9つの項目から、さまざまな視点で現状を分析できます。
- 転用
- 応用
- 変更
- 拡大
- 縮小
- 代用
- 再利用
- 逆転
- 結合
これらのチェックリストに答えていくことで、達成できるビジョンを明確に描けます。
加算思考
加算思考とは、文字どおり逆算思考の反対です。
一般的にゴールや目標を決める際には逆算思考が用いられますが、どうしても逆算思考が苦手な人もいるでしょう。
そのような場合に「今目の前の課題(ミッション)をクリアしたらどのような状態になるのか?」を考えていく加算思考が有効的です。
「現在のミッションをクリアしたらどうなるのか→その次のミッションをクリアしたらどうなるのか?」を繰り返し考えていくことで、数年後のビジョンを描けるようになります。
発想から5W1Hでより具体的なビジョンを描く
会社のビジョンは、社員全員が理解して共感できる具体的な内容でなければいけません。
抽象的なビジョンでは、結果的に誰にも伝わらず、意味のないものになってしまいます。
そのため、5W1Hを使ってビジョンの具体性を高めることが大事です。
5W1Hは、以下の項目から成り立っています。
- When/いつ
- Who/誰が
- Why/なぜ
- Where/どこ(どのような空間を共有するのか)
- What,How/何(What)をどのように(How)実現するのか
上記の5W1Hを用いれば、抽象的ではない「〇年後に△を達成する」といったような、根拠のあるビジョンを描けます。
ビジョンはアイデアから生まれない
ビジョンは、思い付きのようなアイデアから生まれるものではありません。
しっかりと自社を分析した上で、確実に達成できる目的がビジョンです。
具体的なビジョンを描くために、今回紹介した方法を実践してください。
弊社ではビジョンを見直す『ビジョン・ブラッシュアップ』を行っておりますので、ぜひビジョンを策定する際にはご相談ください。
株式会社comodo
石垣敦章(イシガキ ノブタカ)
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