「ビジョンマネジメント」という言葉を知っていますか?
文字通り、ビジョンを浸透させるためにリーダーがマネジメントしていくことを指します。
しかし、多くの方は「ビジョン浸透にマネジメントが必要なのか?」と思うのではないでしょうか。
そこで今回は、ビジョンマネジメントの必要性やプロセスについて解説します。
ビジョンマネジメントとは?
ビジョンマネジメントとは、組織にビジョンを浸透させ、実践させていくために必要なマネジメントです。
マネージャーが先頭に立って、ビジョンの策定から浸透までをおこないます。
まだ広く知られている言葉ではありませんが、ビジョンを明確にして達成するためには、ビジョンマネジメントが不可欠です。
もしマネジメントがうまくいかなければ、ビジョン達成は困難になるでしょう。
ビジョンマネジメントの目的
ビジョンマネジメントはビジョンの「策定・共有・浸透」をスムーズにするためにおこないます。
なぜなら、経営層でビジョンを策定しただけでは、ほとんどの場合で浸透しないからです。
ビジョンは社員全体に伝わって、やっと達成に向かって進んでいけます。
ですから、ビジョン浸透活動を進めたり、浸透した後の達成に向けた動きを進めたりするマネジメントが必要なのです。
ビジョンマネジメントのプロセス
ビジョンマネジメントは、大きく3つのステップに分けておこないます。
- ビジョンの共有
- ビジョンの具体化
- ビジョン達成に向けた実践
上記をマネジメントできれば、必ずビジョン達成に向けた動きができるようになります。
以下で、各プロセスについて解説しますので「ビジョンを策定したものの、機能していない……」と悩んでいる企業は、ぜひ参考にしてください。
1.ビジョンの共有
大前提として、ビジョンの共有ができていなければ次のステップには進めません。
「共有できていないものを意識しましょう」と言われても、社員のモチベーションは高まらないからです。
とくに重要なのは、ビジョンの背景までしっかり伝えることです。
ただビジョンの言葉を伝えただけでは、社員が納得して動いてくれません。
ですから「なぜこのビジョンに決まったのか?」を説明して、理解と共有を深めていきましょう。
2.ビジョンの具体化
ビジョンの理解と共有が深まったら、ビジョンにとって必要な行動を具体化していきましょう。
具体化しなければ、「ビジョンはわかったけど、何をすれば良いかわからない」状態になってしまうからです。
具体的には、以下のような取り組みをおこなうと良いでしょう。
- ビジョンに即した行動の表彰
- ビジョンの唱和
上記の取り組みによって、「どのような行動がビジョン達成に繋がる」と、深く理解できるようになります。
3.ビジョン達成に向けた実践
ビジョン達成に向けて、積極的な行動を促す仕組みを作りましょう。
「ビジョンの具体化」で、どのような行動をとるべきか理解できても、社員が実際に行動してくれなければ意味がないからです。
具体的には、以下のような施策が考えられます。
- ビジョン達成に向けた評価制度
- ビジョン研修
余裕がある場合は、ビジョンに即した行動をした場合にインセンティブを用意するなどしても良いかもしれません。
上記のような施策を取り入れて「やらされる」ではなく「率先してやる」体制を構築していきましょう。
ビジョンマネジメントで浸透を促進する
「ビジョンを策定しただけ」で留まってしまっている企業は、ぜひビジョンマネジメントを実践してみてください。
マネジメントをおこなうだけでも、浸透度合いは変わってきます。
実際に行動まで落とし込めるようになれば、必ずビジョンに向かって動き出せるようになるでしょう。
しかし、ビジョンマネジメントをおこなう前に、ビジョン自体を見直す必要もあります。
そもそものビジョンが「わかりにくい・伝わりにくい」ものであれば、マネジメントをしても効果がありません。
ですから、ビジョンの見直しも検討してみましょう。
弊社では、具体的なビジョンを策定するための「ビジョン・ブラッシュアップ」研修をおこなっておりますので、ぜひご相談ください。
株式会社comodo
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