ビジョンは、企業が達成したい長期的な目標や理想像を示すものであり、行動指針ともなるものです。
しかし、「どのようなビジョンを策定すべきか」と頭を悩ませている企業も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、有名なビジョンの事例を紹介します。
成功事例を参考に、自社のビジョン策定に役立ててください。
大手のビジョン事例3選
ビジョンは大手・中小関わらず、どのような企業も策定すべきものです。
今では有名な大手企業も、ビジョンがあったから成長できたといっても過言ではないでしょう。
以下ではとくに有名なビジョンの事例として3つを紹介します。
- Apple「人々が創造力を発揮し、自己表現するためのツールを提供すること」
- テスラ「持続可能なエネルギーの普及を加速すること」
- スターバックス「人々の心を豊かにし、つながりを生み出す場所を提供すること」
それぞれのビジョンがどのような意味をもつのか、以下で解説していきます。
Apple「人々が創造力を発揮し、自己表現するためのツールを提供すること」
Appleのビジョンは「人々が創造力を発揮し、自己表現するためのツールを提供すること」です。
このビジョンは、Appleの製品開発やマーケティング戦略に大きな影響を与えてきました。
実際に、iPod、iPhone、iPadなどの革新的な製品の開発を通じてビジョンが実現され、Appleは世界で最も価値のある企業の一つとなりました。
テスラ「持続可能なエネルギーの普及を加速すること」
テスラのビジョンは「持続可能なエネルギーの普及を加速すること」です。
イーロン・マスクは、このビジョンを実現するために電気自動車の開発に注力し、同時に太陽光発電システムや家庭用バッテリーなどの製品も展開しています。
このビジョンのもと、テスラは電気自動車市場のリーダーとなり、持続可能なエネルギーの未来を切り拓いています。
スターバックス「人々の心を豊かにし、つながりを生み出す場所を提供すること」
スターバックスのビジョンは「人々の心を豊かにし、つながりを生み出す場所を提供すること」です。
創業者のハワード・シュルツは、単なるコーヒーショップではなく、自宅でも職場でもない居心地の良い第三の場所を提供することを目指しました。
このビジョンに基づいて、スターバックスは世界中に店舗を展開し、顧客にとって特別な体験を提供しています。
大手のビジョンから学ぶビジョン策定のポイント
大手のビジョンを見て「うちは中小企業だから……」と考える方もいるかもしれません。
しかし、ビジョンは大手も中小企業も関係ありません。
以下で大手企業のビジョンから学べるポイントについて解説しますので、自社のビジョン策定の参考にしてください。
具体的な内容である
ビジョンは、具体的な内容でなければ従業員にまで浸透しません。
大手企業のビジョンそれぞれを見ると、具体的に記載されていることがわかります。
たとえば『Apple』のビジョンが「人々が創造力を発揮できる世の中にする」だけだとしたらどうでしょうか。一見ビジョンとして成り立っているように見えますが「そのために何をするのか?」まではわかりません。
テスラ・スターバックスにおいても同様に、抽象的ではなく具体的な部分まで掘り下げています。
社会との繋がりが明確である
ビジョンは、社内外に伝わる内容であった方が良いです。
「あった方が良い」としているのは、必ずしもそうではないからです。
ただ、今回紹介した3社のビジョンは、いずれも社会との繋がりが明確にされています。
自社だけに向けたものではないからこそ、多くの消費者をファンにさせることができたのです。
ビジョンが成功を生みだす鍵
ビジョンは、企業や個人が長期的に成功を収めるための重要な鍵です。
明確で共感を呼ぶビジョンがあれば、組織は一体となって進み、どのような状況にも柔軟に対応できるようになるでしょう。
今回紹介したApple・テスラ・スターバックスなどの成功事例に見られるように、ビジョンは強力な動機付けとなり、革新と成長を支える重要な要素です。
これらの事例を参考に、自社のビジョンを策定してみてください。
また、弊社では「ビジョン・ブラッシュアアップ」研修をおこなっておりますので、現在のビジョンが機能していないと感じる際にはぜひご相談ください。
株式会社comodo
石垣敦章(イシガキ ノブタカ)
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