インナーブランディングは、自社の企業理念を深く浸透させ、社員一人ひとりに共有していく方法です。
インナーブランディングに成功すれば、生産性の向上や企業価値向上につながります。
本記事では、インナーブランディングの具体的な手法について解説します。
会社のブランドを強くするためにも、ぜひ実践してみてください。
インナーブランディングの主な手法
インナーブランディングを行うためには、社員との情報接点が重要です。
そのため、以下のような手法を実施すると良いでしょう。
- 社内報で情報共有
- 企業出版でトップ層の意志を伝える
- クレドを作成して共通意識を持つ
- 社内イベントでコミュニケーションを深める
- ワークショップで企業が求めるスキルを伝える
- マネジメント・カンファレンスで社員へ伝える
- 社内SNSでコミュニケーションをとる
- 1on1ミーティングで成長を促す
- ビジョンを見直す
以下で、それぞれの手法について、具体的に解説します。
社内報で情報共有
企業の意識やビジョン・ミッション・バリューを伝えるためには、社内報が効果的です。
常に自社の動向や意識を発信できるため、スピーディーに情報が伝わります。
また、職場の紹介や人物紹介などを取り込むことで、自社に対する愛着向上効果にも期待できるでしょう。
企業出版でトップ層の意志を伝える
企業出版は、社長の考え方や企業のこれまでの軌跡を伝えるための著書です。
社長自らこれまでの軌跡を直接会話で伝えるのは難しいですが、企業出版であれば社員全員に伝えることができます。
社内の他、顧客や株主、取引先へブランドを伝える効果にも期待できます。
クレドを作成して共通意識を持つ
クレドは、自社のポリシーやあるべき姿を記したものです。
直訳すると「信条」や「志」の意味があります。
クレドを作成して全体に共有することで、自社の考える方向性と一人ひとりの社員が共通の意識で行動できるようになります。
社内イベントでコミュニケーションを深める
社内のコミュニケーションを促進させる目的で、社内イベントも効果的です。
ラフな社内イベントであれば、上司や同僚、部下などと気軽にコミュニケーションがとれます。
これまでよりも一歩深い関係になることで、意識の共有がしやすくなるでしょう。
ワークショップで企業が求めるスキルを伝える
企業が社員一人ひとりに求めるスキルや行動を伝えるには、ワークショップが効果的です。
ワークショップであれば、何のためにどのような行動をとるべきか、現場目線で伝えられます。
ただし、ワークショップはファシリテーターによっても効果が左右されるので、時間をかけてワークショップ自体のレベルを上げていかなければいけません。
マネジメント・カンファレンスで社員へ伝える
マネジメント・カンファレンスとは、経営トップと社員が協議して意思決定を行う社内会合です。
経営トップから社員へメッセージを発信することも、社員の直接的な意見を聞くこともできます。
経営トップが一方的に伝えるだけではなく、相互交流を目的としているので、コミュニケーションの促進にもつながります。
社内SNSでコミュニケーションをとる
社内SNSとは、文字通り、社内向けに特化したコミュニケーションツールです。
あくまで社内だけのものなので、外部への発信はありません。
コミュニケーションの活性化や業務効率化を目的としているので、社員同士の意識を高めるために利用できます。
1on1ミーティングで成長を促す
1on1ミーティングは、上司と社員が1対1で行う定期的な面談です。
評価面談とは異なり、体験や課題を直接上司と共有し、課題解決の方法を考えていきます。
社員の悩みや課題を解決することで、自社への愛着を持たせたり、スキル向上をさせたりする効果に期待できます。
ビジョンを見直す
インナーブランディングを行うなら、必ず自社のビジョンを見直しましょう。
ビジョン・ミッション・バリューを定めている企業は多いですが、社員にまで浸透していないケースがほとんどです。
その原因は、ビジョンの内容が関係しているかもしれません。
ビジョンは「いつまでに何を達成する」のような、明確なものでなければいけません。
曖昧なビジョンになっているのであれば、より社員に伝わりやすい、社員が行動しやすいビジョンになるように変えてみましょう。
インナーブランディングは「軸」が重要
インナーブランディングの手法を紹介しましたが、大事なのは、手法ではなく企業の「軸」です。
「軸」というのは、企業理念やビジョンを指します。
企業が何を目指してどのように行動してほしいのかを明確にしていなければ、どれだけインナーブランディングの手法を実施しても意味がありません。
弊社では、社員育成のために大事な軸として「ビジョン」を推奨しており、より自社らしい、より社員に浸透しやすい「ビジョン・ブラッシュアップ」を行っています。
ぜひインナーブランディングの手法を実施する前に、ビジョン・ブラッシュアップをご検討ください。
株式会社comodo
石垣敦章(イシガキ ノブタカ)
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