こだわりマーケティングvo2
USでは毎年3万以上の商品が発売されて90%が失敗に終わるようです。マーケティングの専門家が顧客のあらゆるニーズを理解しようと試みているにも関わらず成功するのは狭き門です。
こだわりマーケティングvol1で掲載した、「限られた人にしか言わない、または自分でも気づかないこだわり」という観点で、
40代前半男性にアイスを売ると考えるといかがでしょうか。
高級ご褒美系のアイス?糖質OFFのアイス?
私はどちらも購入しません。
では定番のcoolishはどうでしょう。
写真の通りオフィス街でチューチュー系アイスを食べてる中年男性の絵柄はいただけません。
そう、自分のために平日coolishを買うことは無いのです。
がしかし、私が一番多く購入しているアイスはcoolishです。
ここに「こだわり」を見つけ、まだない購買意欲を生み出すヒントがあるように思います。
私がアイスを買う理由は、アイスに対する期待役割にあります。
期待役割別購入シーンを考えてみます。
最もcoolishが活躍するのは子供とロードバイク(自転車)に行き頑張って走り終えたあとに訪れます。
その時の子供の喜ぶ顔見たさだけでなく、イイカッコしたい親まで演出できます。
夏の暑い中、coolishをおでこや首筋にあてるのも気持ちいいものです。商品パッケージにある「氷点下へ、GO!」が訪れます。
しかしこのcoolish。2歳の娘に買うとどうでしょうか。アイスを早く食べたいのに、最初は固くて2歳の吸引力ではまるで食べられません。周囲で兄弟たちがアイスをパクつく中、これはまずいと、やわらかくしようとしますが、急ぐと指が折れそうなくらいカチカチです。2歳の娘は泣きじゃくり親としてはイメージダウン。よく見るとご丁寧に「ムリに吸わずやわらかくしてお楽しみください」と書いているではないか・・・。
皆様も2歳の子の目の前にcoolishを出すのは時間を置いてやわらかくなってからです。
【まとめ】
商品の期待役割を演出して妄想してもらうというのはいかがでしょうか。
ロードバイクの親子イベントで「子供へのご褒美としていかがですか」とイメージと共に買ってもらう。
イベント後も思い出と共に買い続ければ、coolishへの愛着も生まれます。ロングセラーの定番商品でもあり、子供が成長してもcoolishを見る度に親とロードバイクに行った良い思い出がよみがえることを妄想して。
定期購入するインフルエンサーになってくれるはずです。
【キャッチコピー】
Coolishが親のイメージを上げて商品を見る度思い出させる広告塔になりますよ。
こうなればcoolishの期待役割は絶大です。
アイスの味や見た目の期待ではなく、アイスにどう活躍してもらうかの「こだわり」でした。