管理職は自分のやり方ではなく、メンバーのやり方で結果をだす

管理職になったばかりのころよく聞く悩みがあります。
・自分でやったほうが早い。
・しっかり伝えたのに、なぜ想定どおり動いてくれないんだ。
・ここまでやって欲しいとは伝えてない。時間かけ過ぎだよ。

任せると余計に手間だ。仕事が思った通り進んでいないから、自分が残業してなんとか帳尻合わせよう。
この状況が続くと、いつまでたっても、実務に追われる多忙さから脱却できません。
もしあなたがプレイヤーとして優秀だとしても、部下の仕事を肩代わりして感謝されるでしょうか。口では感謝の言葉を述べるでしょうが、内心余計なお世話だと思われているかもしれません。

上記ツイートにもあるように、管理職には「自分の役割りを果たして欲しい」と考えている方は多いです。人を通して成果を出すには自分のやり方に固執するとうまくいきません。管理職である自分の特性を理解して、部下の特性を理解できていないと、人を通して成果を出すことは困難です。
バークマンでは人の特性を以下の4つに分類しています。

関係構築型(グリーン)の管理職が同じ特性の部下である関係構築型の方に仕事の手順を伝えるのは簡単です。特性が同じなので、互いに理解しやすいですから。とはいえ、指示しやすいからといって、同じ特性ばかりのチームは成果がでません。バークマンはアメリカの空軍で実証されたアセスメントですが、チームの中に異なった特性がいるほうが成果が出ることを発見しています。よってチームの中には異なる特性を配置すべきですが、特性が異なれば相手に対する配慮が必要不可欠です。自分だけが理解できる、自分なりの手順で説明をしても部下は理解できないばかりか、良い点をつぶすことになります。

管理職は部下の特性を正しく把握する必要があります。正しく把握しないと仕事の任せ方を誤りますから。「◯◯さんにはこれをしてもらいたいが、◯◯さんのやり方でやって欲しい」この考えが部下の考えを尊重することになります。更に特性の詳細を把握すれば、より深い対話ができるようになります。
関係構築型と管理運営型の特性を下記にまとめます。

関係構築型(グリーン)
人を巻き込むのが得意。
・納得させる
・アイデアを広めるために他者を説得する
*興味 
・販売、宣伝活動をする
・人を説得する、動機づける
◇得意な行動 
・負けず嫌い
・自己主張が強い
・柔軟性がある
・新しいことに熱意を示す
□ストレス行動 
・気が散りやすい
・人を信じない、威張る
・計画が守れない
□ニーズ
・個人的に承認してもらう
・明確な権限
・活動的な環境
・大まかなスケジュール
□苛立つこと
・繰り返し、複雑

管理運営型(イエロー)
管理するのが得意
・アイデアをサポートする
・制度を規定して維持する
・秩序正しくする
*興味 
・スケジュールを作成する
・細かい作業をする
・管理する
・数字を扱う仕事をする
◇得意な行動 
・秩序正しい
・集中力がある
・注意深い、持久力がある
□ストレス行動 
・ルールーに過度にこだわる
・必要な変化にも抵抗感を示す人と直接向き合おうとしない
・だまされるのではないかと恐れる
□ニーズ
・親しいがあっさりした関係
・細かい指示やコントロール
・難しい仕事
・細かいスケジュール
□苛立つこと
・無秩序、間違い

いかがでしょうか。ざっとみるだけでも、得意なことと、苦手なことはまるで違います。特性に合った仕事の仕方をしてもらった方が成果がでます。部下の特性にあった仕事の仕方について対話してください。そして部下なりのやり方を尊重してあげてください。押し付けるより、特性を尊重する。そうすれば成果だけでなく、互いの関係性も良くなります。
バークマンは半日もしくは1日の研修になっており、集合研修またはオンライン研修で実施可能です。
4つの特性のより詳しい説明を知りたい方は下記申込みフォームからご連絡ください。
※資料名:バークマン

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