ストレスマネジメントについて考える
皆さんもストレスを感じることがあるのではないでしょうか。
近年メンタルの問題で、多くの方が職場を離れるという問題が起きています。
このような課題に対し、政府もメンタルヘルスについて懸念しており、
50名以上の事業所は、職場でメンタルケアをするよう要請がでています。
メンタルケアは、会社側からの対応策はもちろん大事です。
ただ会社側だけでなく、個人個人が適切にストレスに対処できるように
導いていくことが大切になります。
同じ状況に置かれていても、ストレス耐性の高い人も、低い人もいます。
人によってストレスの感じ方は違う。それはなぜ生まれるのでしょうか。
ABC理論でストレスマネジメントに対処する
ABC理論というものがあります。
アメリカの臨床心理学者であるアルバート・エリス(AlvertEllis)が提唱しました。
A(Affairs):出来事 日々様々な出来事が起きます。
例えば電車の中で、母親がベビーカーを引きながら子どもが大声で泣いている。
一生懸命した仕事に対して、上司からダメ出しをされた。
など色々な出来事があります。
その出来事に対してC(consequences):反応する。
同じ出来事でも人それぞれ異なった反応を示します。
例えばこのようなことがあります。
ABC理論を事例で考える
満員電車で子どもが大声で泣いている。
舌打ちをして「子どもを黙らせろよ」という人。
あるいは子どもに対して親切にあやしてあげる人もいる。
あるいは親御さんに対して「大丈夫ですよ」と声をかける人もいる。
上司から理不尽にダメ出しされた人。
そこでイラっとして反論する人もいれば、
「なるほど」ここから自分が学ぶことは、
どんなことがあるだろうかと冷静に受け止めることができる人もいる。
なぜ同じ状況下で感じ方が変わるのか?
なぜこのような違いが生まれてくるのか。
それは、A:出来事とC:反応との間にB(Belief):信念。
その出来事をどう受け止めるかという見方、考え方があるためです。
だから同じ事象に関しても、人の信念、受け止め方によって反応が変わってくるのです。
Belief(信念)が変われば、ストレスを軽減できる
先ほどの電車の例でいうと、子どもが泣いているという事象に対して、
「世の中にとって迷惑な話だ」という見方をしているとそれはストレスとなります。
ところが、子どもは慣れない環境の中で、
ストレスを感じて、自分の感情をコントロールできないものと考えているとします。
だから子どもに対しては親切にすることが大切なんだ。
そのようなBelief(信念)を持っている人はしかるべき行動をとることができます。
つまり私たちは物事の良し悪しを自分の価値観で決めているのです。
物事の見方によって、ストレスの感じ方は変わってきます。
ストレスに対処するうえで大切なことは、
ある出来事に対する自分の味方、考え方を今一度見直すことです。
自分で変えられるものか否かを区別する
周りの状況に対して、自分で変えることができるのか、
それとも変えられないものなのかを把握することが大切です。
しっかりと理解した上で、変えられないものに対して自分の心を痛めるのではなく、
良い意味での諦めが大切です。
自分が変えることができるが何かを考えて、自分自身で主体的に変えていく。
それがストレスに対処するうえでは大切です。
適切にストレスに対処するためには、
自分がストレスを感じている状態なのかどうか客観的に、
そして冷静に確認をしていくことが大事になります。
人はストレスを感じた時にいろいろな反応を示すわけです。
自分がストレスを感じたとき、どのような反応を示すかを日頃から情報収集しましょう。
自分がそのような行動をとったときはストレスを感じているのだと認識する。
なぜ自分がこのような反応をしているのかその要因を見出していく。
そして自分が変えられるものか判断する。
変えられるものなら自分でどう対処すべきか決めておく。
そしてストレスに対処するパターンを作りましょう。
マインドフルネス 瞑想を行う。
あるいは自分がストレスを感じていることに対して愚痴をこぼす。吐き出す。
そうすることでスッキリするならそれもパターンです。
旅行に行き非日常を味わう。
気分転換でマッサージに行く。
ストレスを感じていると思えば、いつまでもため込まずに解消するパターンをつくる。
ストレスマネジメントは会社だけが対策するのではなく、
リーダーがメンバー一人ひとりストレス対処に取り組んでいけるように、
促していくことが大切です。
YouTubeで動画公開中!
ストレスマネジメントに関する研修お問い合わせは
株式会社comodoまで
お問い合わせはこちら