ほめるって何となく苦手という方も多いのでは。ほめてくれたけど、本心で言ってくれたのかな。建前や、おだてるために言ってるのではと疑問に思われるのも辛いですしね。でも人はやっぱりほめられるとうれしい。だからこそどんどんほめるべき。具体的にはどんなほめ方があるのでしょうか。
まずは、ほめる前の関係性が大切。ほめると言っても、関係がまるで薄い方にほめられても怪しまれるのがオチです。ほめる対象をきちんと理解している。話をきちんと聞いてくれている。関心を示してくれている。これがあってはじめて、ほめた内容がスッと入ってくるようになります。
ほめ言葉+具体性
ありがとうという言葉は本当に便利な言葉です。言わないなんてもったいない。元気に明るくありがとうと言いたいですよね。更に良いのはありがとう+具体性。具体性というのは行動や、考え方、名前、時間などを入れ込むのがおススメです。
行動
・アイデア出しをしてくれてありがとう。なかなかアイデアが出なくて困ってたんだ。
・ありがとう。リサーチしてくれた情報のお陰で商談もうまくいったよ!
考え方
・お客様視点の考えあってこその発想だね。ありがとう!
・より良いものを提供したいというその思い。妥協しない考え方すばらしいね!
名前
石垣さんありがとう。
石垣さん助かった~!
このように名前を付けるだけで、印象がだいぶ変わります。特にオンライン会議だと、誰に言っているのか視線で読み取れないため、名前を付けた方がいいですよね。
時間
ありがとう!昨日のプレゼンでは助かったよ~。
このように時間を入れてお礼をいうのは、オフィスで他のメンバーがいるときにも有効です。その話を聞いていた他の方は昨日良い仕事をしたんだと理解できますし、言われた本人も誇らしいものです。
来週の会議の準備を真剣に取り組んでくれてありがとう。今までのねぎらいとを伝えることも重要ですし、来週の会議の重要性を理解してもらうためにも有効です。
今からほめることがわかるように
「ずいぶん細かくできたね」
「思ったよりシンプルになったね」
これ、ほめてるのか、けなされてるのか、わからないですよね。
上記の場合言葉選びもいまいちです。
「いいね、ここまで詳細に作りこんでくれて助かるよ!」
「そうそう、求めていたのはここまで研ぎ澄まされたシンプルさ。ここまで絞り込むの大変だったでしょ。おかげで素晴らしいのができたね」
「いいね」「そうそう」「さすが」「すごい」など、今からほめるということがわかりやすい一言を冒頭につけると、聞く方が素直に聞きやすくなります。
ほめる+聞く
ほめた後にそのコツを聞くのは効果的です。自分も知りたい、もしくは他メンバーにも共有したい場合に聞いたりしますが、その意思表示として聞くのです。
「SNS伸びているようだね。どんな工夫をしているの」
「この資料の色遣いはきれいだね。色の組み合わせとかどんなことに気を付ければいいの」
「いつも良いキャッチコピーをつくってくれるね。良いキャッチコピーをうみだすために、どんな勉強をしているの」
そんなにも良い仕事をしたんだと感じてもらえるはずです。ただ、時間がない時に聞かれると困らせてしまうので、相手が話せるタイミングであるかは気を付けましょう。
本人がいないときにほめる
昨日部長が〇〇さんのことをほめていたよ。このように言われると、うれしいだけでなく、周囲の自分の評価が高まったようで、感動します。「直接言われるよりも、第三者から間接的に言われたほうが信ぴょう性や信頼性が増す」というウィンザー効果が働くからですね。個人が喜ぶだけでなく、社風も良くなる点もポイントですね。
態度でほめる
ほめるというとつい言葉でほめることだけに意識がいきがちです。言葉ではなく態度でほめる方法もありますよね。とはいえ、背中で語るとかではないです。具体的にはこんな感じです。
・メモをとる
メモを取るほど素晴らしいことをした。ないし言っていることの価値が高いからメモをしているという賞賛を表現した態度です。お客様や上司の言葉だけをメモする方もいますが、部下の発言をメモする方は少ないのでぜひやってみてください。
・ボディランゲージ
大きくうなずいたり、グッドポーズをしたり、これらは、ほめるリアクションとして最適です。もちろん表情も大事なアクセントですね。
・グッドジョブカードを渡す
これは態度ではなく物を使うわけですが、手書きのカードというのはうれしいものです。手書きの温もりに触れることが少なくなっているだけあり、ほめたい思いがより伝わります。
ここまでお読みいただきありがとうございます。そして最後に、自分をほめるということも大切な要素ですね。人をほめるのも大切ですが、自分自身をほめることもぜひお忘れなく。