成績No.1プレイヤー。優れた業績を買われ、その組織のリーダーに選ばれる。多くの企業では、一般的なことです。しかし、いざリーダーを務めると、メンバーたちの成績は上がらず、上司には指導不足を指摘されてしまう。
逆に、プレイヤーとしてはそこそこだったが、リーダーとなった途端、メンバーの力を最大限に引き出し、素晴らしい成績を収める。そんな、メンバーを育てることに長けたリーダーもいます。優秀なプレイヤーが優秀なリーダーになるわけではないのです。
なぜなら、自分の仕事を行うことと、人材を育てることは全く違う能力だからです。現場の仕事内容を教えるのは、その部署の先輩や上司ということが多いでしょう。そのため、受け持つ先輩や上司に人材育成のほとんどが委ねられています。しかし、その先輩や上司は人材育成の方法を教わっていないことが多く、人材を育成する術を知らないのです。
「仕事は盗んで覚えろ」という考えがいまだに強い日本では、自分たちがそうしてきたように、部下に対しても同じような指導をしがちではないでしょうか。本来なら、指導する側にも人材育成を学ぶ機会が必要かもしれませんね。
さて、人材育成にはいくつかのポイントがあります。
「行動」の観察
各部下(メンバー)の評価は「目標を達成したか」「どのくらい不足しているか」という結果に着目し判断されます。思ったような結果が得られていない場合は、結果に至るまでの部下の行動を振り返ってみましょう。
良い結果につながる行動をしていたか?もし、間違った行動をしていたのであれば、どう改善してほしいのか具体的な方法を教えて実践させるのです。
目標達成までの部下の行動を観察し分析することは非常に重要です。
「行動」を褒める
良い結果につながる良い行動を行ったときは褒めることが重要です。
この時、直接伝えることもポイントとなります。行動を褒めることで、認められていると実感しもっと頑張ろうという気にさせます。
「褒めて、認める」これを、本人へ直接伝えることで自信となりより良いパフォーマンスを発揮する原動力になります。
「行動」を指摘する
部下を指導する中で、指摘することが必要なこともあるでしょう。
その際は、人格や性格を指摘してはいけません。
「やるべきことをやらなかったという行動」「やってはいけないことをやってしまった行動」等、その行動に対して指摘するのです。
そして、フォローも忘れずに行います。どのような行動をとって欲しいのか、具体的に説明することがポイントとなります。
成功体験を積ませる
確実に行える課題を与えて、成功体験を積ませてください。成功体験を積ませることで達成感や自信を与えることができます。
簡単な課題から、徐々にレベルの高い課題を与えていきましょう。
番外編
良い結果の出る方法って・・・と考えるようであれば優秀な社員の行動を観察・分析してみてください。優秀な社員は、必ず結果のでる行動をとっています。
もし、ご自身が優秀なプレイヤーであるなら、その時のとっていた行動も分析してみてください。
結果を出している人の行動を観察・分析することで良い結果の出る方法を見つけてください。
人材育成により個々の能力が発揮されパフォーマンスもアップ、会社の業績もアップしさらなる成長を見込めます。
指導する側の育成も行ってみてはいかがでしょうか。
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