ビジネスにおいて、ビジョン・ミッション・バリューはとても重要です。
スタートアップにおいても、ビジョン・ミッション・バリューの策定は成長していく上で必要不可欠です。
しかし、スタートアップの場合「どのタイミングでビジョンを策定するべきなのか?」と悩んでしまうケースもあるでしょう。
そこで今回は、スタートアップのビジョンを策定するタイミングやビジョンが必要な理由、ビジョンの例について解説します。
スタートアップがビジョンを作るタイミング
基本的に、スタートアップがビジョンを作るタイミングはPMF達成後が良いといわれています。
PMFとは、「Product Market Fit」の略で、製品が特定の市場において適合している状態です。
PMF達成前にビジョンを作ってしまうと、企業側の発想や想い込みが介入してしまい、顧客の声との間にズレが生じてしまう可能性があります。
そのため、PMF達成後が良いとされているのです。
ビジョンを最初に決めておくのも間違いではない
スタートアップの場合、PMF達成後のビジョン策定が好ましいといわれていますが、必ずしもPMF達成後でなければいけないわけではありません。
とくに組織として動いている場合は、ビジョンが組織の指針になるので、早い段階で決めておくのも良いでしょう。
また、ビジョンは達成されているものではなく、成し遂げたいことを掲げるものであるため、これから向かう目標をビジョンとして掲げるのも、決して間違いではありません。
スタートアップにビジョンが必要な理由
スタートアップにビジョンが必要な理由は、以下の2つあります。
- 方向性を示す指針になる
- 従業員エンゲージメントの向上
それぞれの具体的な考え方について、以下で解説します。
方向性を示す指針になる
ビジョンは、企業の考えを示す指針になります。
ビジョンが決まっていないと、時間が経つにつれて会社の方向性が不明瞭になりやすいです。
その結果、意思決定の質やスピードが落ちてしまいます。
ビジョンを策定しておけば、企業としての方向性がブレることなく、意思決定の質もスピードも早くなります。
従業員エンゲージメントの向上
ビジョンは、企業全員で目指す指針です。
全員が自分事として捉えるものであるため、従業員エンゲージメントが向上します。
ただし、社員に関連のあるビジョンにしなければいけません。
役員や経営層のみに響くビジョンを策定しまうと、社員は「自分とは関係ない」と感じ、ビジョンに沿った行動ができなくなります。
スタートアップ企業のビジョン例
スタートアップのビジョン策定の参考として、いくつかの例を紹介します。
「どのようなビジョンにするべきか」と悩んだ場合は、以下を参考にしながらビジョンを考えてみましょう。
- ランサーズ…テクノロジーで誰もが自分らしく働ける社会をつくる
- クラウドワークス…世界で最もたくさんの人に報酬を届ける会社になる
- ピクスタ…世界中の才能をつなげるクリエイティブプラットフォームを創造していく
- マネーフォワード…すべての人の、「お金のプラットフォーム」になる。
- ラクスル…仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる
ビジョン策定のワンポイント
上記でいくつかの企業のビジョンを紹介しましたが、本来のビジョンは、より具体的な内容である方が良いです。
先述したように、ビジョンは社員に関連する内容でなければいけません。
上記で紹介した企業のビジョンでは、社員が自分事として捉えにくいです。
そのため、ビジョンは「〇年までに〇〇を達成する」といったような具体的な内容が好ましいです。
スタートアップでもビジョンを決めるべき
スタートアップ企業でも、ビジョンは早い段階で決めておきましょう。
ビジョンを先に決めておいた方が、社員それぞれの向かうべき方向が明確になり、団結力も高まります。
弊社では、ビジョン策定のための「ビジョン・ブラッシュアップ」を行っておりますので、これからビジョンを策定する際にも、ぜひご相談ください。
株式会社comodo
石垣敦章(イシガキ ノブタカ)
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