今回は、中小企業が抱える社員育成の悩みについて、アンケート内容からピックアップして紹介し、その上で課題をどのように解決すべきか解説します。
中小企業の多くは、必ずといっていいほど、経営や育成の悩みを抱えているはずです。
同じような悩みをどれだけの中小企業が抱えているのか、どのように解決できるのか、参考にしてください。
中小企業が抱える人材育成に関する悩み
商工中金「中小企業の人材育成の状況について」の資料から、人材育成の課題について見ていきます。
回答は、以下のようになりました。
- 時間的余裕がない…44.8%
- 育成プログラムの策定が難しい…38.9%
- 企画・実施担当者を確保できない…32.7%
- 従業員の能力向上への意欲が低い…29.4%
- 育成にかける金銭負担が大きい…18.9%
- 従業員が早々に退職してしまう…18.1%
- 育成の優先順位が低い…15.2%
- どのようなスキルが必要になるか予見しにくい…6.4%
- 人材育成と企業価値向上のつながりが薄い…4.8%
- その他…2.2%
(参考元:中小企業の人材育成の状況について|商工中金)
時間や予算、計画の組み立て方などが大きな問題になっているといえます。
人材育成の課題をビジョンで解決できる理由
結論から言えば、人材育成の課題はビジョンを策定することで解決できる可能性が高いです。
以下では、上記アンケート結果に対して、ビジョン策定がどのように効果的に働くかについて解説します。
何から始めた方がよいかわからない経営者は、ぜひビジョン策定を検討してみてください。
明確なビジョンで社員が自ら動く
明確に社員に伝わるビジョンを策定すれば、社員が自らビジョンにそった動きをするようになります。
そのため「時間的余裕がない」「育成プログラムの策定が難しい」などの悩みは解決に導けるでしょう。
また社員が自分で考えて動くことで、育成にかける金銭負担や担当者の確保も削れる可能性があります。
社員のやりがいが生まれやすくなる
適切なビジョンは、社員にも関連する内容で作られます。
そのため、ビジョンを策定することで、社員の「この会社で働く意義」が生まれやすくなります。
やりがいが生まれることで「従業員の能力向上への意欲の低さ」「従業員の退職」を防げるようになるでしょう。
会社(チーム)として何をすべきかが明確になる
ビジョンを策定することで、会社として今何を目標に向かっていくべきかが明確になります。
そのため「どのようなスキルが必要か」という悩みは解決できるでしょう。
さらに「そのスキルを得るためには育成が必要」という流れになるので、育成の優先順位も必然的に上がります。
当然、会社の目標として進んでいるので、人材育成と企業価値向上の繋がりも明確になってくるでしょう。
中小企業の育成についての悩みはプロに相談しましょう
育成の悩みを解決するための一つの方法として「ビジョンの策定」を挙げましたが、なかには「どのようにビジョンを策定すべきか?」わからない方もいるでしょう。
もしビジョン策定に悩まれているのであれば、迷わず外部のプロへ相談してください。
自社でビジョンを策定しても、社員に伝わりにくかったり、社員が自分事と思えないようなビジョンになってしまう可能性があります。
育成課題を解決するのに「ビジョンの策定」は有効的な手段ですが、そもそものビジョンの策定方法が適切でなければ、解説したような効果は見込めません。
また、今ビジョンを掲げている場合も、同様です。
弊社では、今あるビジョンをブラッシュアップする「ビジョン・ブラッシュアップ」を行っております。
ビジョンの策定を1から作り上げますので、ぜひ人材育成の悩みを解決するためにも、ご活用ください。
株式会社comodo
石垣敦章(イシガキ ノブタカ)
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