起業時~起業1年目には、必ずビジョンを考えておきましょう。
起業したばかりや1年目では「まだ早い」と考えるかもしれませんし、業務の忙しさからMVVを決める時間を作れない場合もあるかもしれません。
しかし、ビジョンを決めるのに「まだ早い」ということはありませんし、業務をある程度後回しにしてでもビジョンを決めておく理由があります。
今回は、なぜ起業時や起業1年目でビジョンが必要なのかを解説します。
起業時~起業1年目でビジョンを考えておくべき理由
結論から言えば、ビジョンは起業時には決めておくべきです。
ビジョンを決めておくべき理由は、以下の3つがあります。
- 目標がブレてしまわないため
- 自社の強みを理解しておくため
- 組織作りの基盤を作るため
それぞれの理由について、以下で具体的に解説します。
目標がブレてしまわないため
ビジョンを早い段階で決めておけば、目標に対して自社の動き方がブレることがありません。
なぜなら、ビジョンは自社が何年後にどのようなことを達成するかの具体的な指標だからです。
具体的な目指す先が明確になっていないまま事業を続けてしまうと、気付いたときには何に向かって事業を進めているのかわからない状態になってしまいます。
起業時の自分の野望や「この会社でこれを目指したい」という気持ちを忘れないためにも、ビジョンとして言語化しておくべきです。
自社の強みを理解しておくため
ビジョンは、自社の強みを理解するためにも役立ちます。
ビジョンは「自社だからこそ達成できる目標」だからです。
自社だからこそ達成できる目標というのは、言い換えれば自社の明確な強みといえます。
ビジョンを明確にしておけば、自社がどの点について他社に負けないのかを常に意識できます。
組織作りの基盤を作るため
今後雇用を考えていたり、複数名で事業を伸ばしていくのであれば、必ずビジョンを決めておきましょう。
ビジョンは、組織で同じ意識で向かうべき目標だからです。
現在一人社長だったとしても、先にビジョンを決めておけば、同じビジョンに向かって走ってくれる仲間が見つかりやすくなります。
採用のミスマッチを防ぐためにも、ビジョンを先に決めておくべきです。
起業時~起業1年目でビジョンを決めておかないリスク
起業時~起業1年目でビジョンを決めておかないと、以下のようなリスクが発生する可能性があります。
- 目先の利益を追求してしまう
- 「働く意義・やりがい」を忘れてしまう
なぜ上記のようなリスクが考えられるのか、以下で解説します。
目先の利益を追求してしまう
ビジョンは、数年後に達成できる目標を決めるものです。
目標があれば、当然、目標に向かった動き方ができるでしょう。
一方で、ビジョンが決まっていない場合は「どこに向かって何をすべきか」がわからない状態なので、目先の利益ばかりを追求してしまいやすくなります。
もちろん、起業時に利益を追求するのは間違いではありません。
しかし、会社の軸となるビジョンがなく目先の利益だけ追求してしまうと、長く続く起業になれない可能性があります。
「働く意義・やりがい」を忘れてしまう
ビジョンが決まっていれば「今行っている業務がどの地点に向かっているものなのか?」が明確になります。
しかし、ビジョンが決まっていないと「何のために行っているのか?」がわからなくなってしまい、働く「意義」が不透明になってしまうのです。
起業時は、とにかく業務に没頭することも大事です。
しかし、ひたすら受注してひたすら業務に没頭するだけでは、働きがいややりがいを感じられなくなってしまうでしょう。
起業時こそ「考える」ことが重要
起業時は、とにかく必死に動いて必死に業務を行って、会社の予算を蓄えておきたいと考える人もいるでしょう。
もちろん、会社を経営するからには、十分な利益を確保することも大事です。
しかし、経営者は、業務を行うだけではなく「考える」ことも行わなければいけません。
ビジョンの策定も、その一つです。
弊社は、ビジョンを軸にした研修を行っておりますので、ぜひ今後自社を大きくしていきたいと考えているのであれば、一度ご相談ください。
株式会社comodo
石垣敦章(イシガキ ノブタカ)
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