昨今、企業の在り方として注目されている「ウェルビーイング」があります。
しかし、多くの企業は「ウェルビーイングをどのように達成すれば良いのかわからない」と悩んでいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、「ビジョンで考えるウェルビーイング」について解説します。
ビジョンだけでウェルビーイングのすべてが達成できるわけではありませんが、ウェルビーイングを達成するために、ビジョンは必要不可欠な要素です。
ウェルビーイングとは?
ウェルビーイングとは、心身ともに満たされた状態を指します。
「こころ」「からだ」「社会的なつながり」の3つの満たされた状態が、ウェルビーイングです。
ウェルビーイングの概念についてはいくつかの見解がありますが、とくに有名なのは以下の2つです。
【マーティン・セリングマンが唱えたPERMA】
- Positive Emotion:ポジティブな感情
- Engagement:没頭
- Relationship:良い対人関係
- Meaning and Purpose:人生の意義や目的
- Achievement/ Accomplish:達成
【アメリカギャラップ社が定義した5つ】
- Career Wellbeing:自分で選択したキャリアの幸せ
- Social Wellbeing:どれだけ人と良い関係を築けるか
- Financial Wellbeing:経済的に満足できているか
- Physical Wellbeing:心身ともに健康であるか
- Community Wellbeing:地域社会とつながっているか
ウェルビーイングとビジョンの関連性
ウェルビーイングの一部は、ビジョンの策定によって達成できます。
なぜなら、ウェルビーイングには「キャリア」「対人関係」「経済的満足感」などの、要素が関連しているからです。
具体的に、ビジョンを策定することでどのようにウェルビーイングと繋がっていくのか、以下で解説します。
ビジョンによる評価制度:ウェルビーイングのキャリアの幸せ
ビジョンの策定は、ウェルビーイングの「キャリアの幸せ」につながります。
なぜなら、ビジョンを策定することで、自分の進んでいる目標が明確になり、その目標に向かうことでキャリアップに繋がるからです。
ビジョンは、「従業員が自分ごとに捉えられること」「測定可能であること」が条件なので、ウェルビーイングの「キャリア」に関連します。
ビジョンによる経営者との議論:ウェルビーイングの人との良い関係
ビジョンは、ウェルビーイングの「人との良い関係」につながります。
ビジョンは経営層だけで決めるものではなく、従業員にとってもわかりやすく伝わるものでなければいけません。
つまり、従業員と経営層が同じ視点でビジョンを語れるようなものでなければならないのです。
これにより、従業員は会社への理解を深めることができ、経営層や上司との議論をスムーズにおこなえるようになります。
従来のような、「うちの社長は何を考えているかわからない」「うちの従業員は何もわかっていない」といったすれ違いが生まれないので、関係性が円滑になります。
ビジョンの達成:ウェルビーイングの経済的幸せ
ビジョンは、ウェルビーイングの「経済的な幸せ」につながります。
なぜなら、ビジョンを達成したということは、企業としても成長している。つまり、これまでより多くの利益を得ていると言えるからです。
企業が多くの利益を得て、それがしっかり従業員に還元されていればウェルビーイングの「経済的な幸せ」も達成できます。
ウェルビーイングを達成するためにビジョンの見直しから始めましょう
ウェルビーイングとビジョンは、関連性のあるものです。
もしウェルビーイングの達成に悩んでいるのであれば、ビジョンから見直してみてください。
ただし、ウェルビーイングを達成するためのビジョンは、以下の要素を踏まえている必要があります。
- 意欲を高める内容
- 意識、行動にフォーカスできる
- フィードバックできる
- 測定可能
上記に当てはまるビジョンでなければ、ウェルビーイング達成のためのビジョンにはなりません。
弊社ではビジョンを見直す『ビジョン・ブラッシュアップ』を行っておりますので、ウェルビーイング経営を達成したい企業も、ぜひご相談ください。
株式会社comodo
石垣敦章(イシガキ ノブタカ)
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