ビジョンを策定する際は、外部の人間に入ってもらうべきです。
なぜなら、自社だけで策定しようとすると、自己満足のビジョンになってしまうからです。
とは言え、多くの企業は「自社のことだから、自分たちが一番理解している」と考えるのではないでしょうか。
そこで本記事では、自社だけでビジョンを策定するリスクについて解説します。
自社だけでビジョンを策定するリスク
自社だけでビジョンを策定してしまうと、以下のリスクが発生します。
- 外部に伝わらない内容になる
- 妥協が生まれやすくなる
- ビジョンが完成しない
いずれも、自社で完結させようとするために生まれるリスクです。
これらのリスクが発生する理由について、以下で解説します。
外部に伝わらない内容になる
自社だけで策定するビジョンは、ステークホルダーに伝わらない内容になる恐れがあります。
なぜなら、自社を理解している人たちで作るビジョンになってしまうからです。
「自社を理解しているからこそ良いビジョンが作れるのではないか?」と思うかもしれませんが、反対です。
企業の内部まで理解していないステークホルダーからすると「これってどういうことですか?」「つまり何をしているんですか?」のように、疑問が生まれてしまいます。
自社内で完結してしまうと、自社での「当たり前」に引っ張られてしまい、結果的に伝わらない内容になってしまうのです。
妥協が生まれやすくなる
自社だけでビジョンを策定すると、中途半端な内容になる恐れがあります。
なぜなら、どうしても「甘え」が生じてしまいやすい環境だからです。
もちろん最後までやり切る企業もあると思いますが「これで良いんじゃない?」程度で終えてしまう可能性もあります。
外部の人間を入れて仕切ってもらうようにすれば、このような半端な形で終わることはありません。
ビジョンが完成しない
上記と反対に、意見がぶつかりすぎてビジョンが完成しないケースもあります。
なぜなら、チームをまとめる役割がいないからです。
意見を吸い上げながら、「何にフォーカスして、何を軸に置くのか」を考えながらリードする人がいないと、ビジョンは完成しません。
自社だけで「こんな考え方もある」「こんな観点も大切だと思う」など、すべての意見を受け入れていくと、いつまでたってもビジョンは完成しません。
ビジョンの策定を外部に依頼するメリット
ビジョンの策定を外部の人間に入ってもらうメリットとしては、以下の2つがあります。
- 根底にある軸がわかる
- 外部に伝わる内容になる
メリットとして記載するとたった2つに見えるかもしれませんが、いずれも重要な部分です。
これらのメリットが生じる理由について、以下で解説します。
根底にある軸がわかる
外部の人間を入れることで、全員が腹落ちするビジョンに仕上がります。
なぜなら、外部の人間だからこそ見える、企業の軸を発見できるからです。
成長途中の企業は、どうしても今の目標を考えてしまいがちですが、実際は企業当時から変わらない軸があるはずです。
外部の人間が入ることで「本来、貴社で目指したいこと、達成したいことってこれなんじゃないですか?」と客観的な視点で芯を捉えられます。
ですから、全員が納得できるビジョンに仕上がるのです。
外部に伝わる内容になる
外部の人間を入れることで、ステークホルダーにも従業員にも伝わるビジョンを策定できます。
なぜなら、客観的な視点でビジョンを見れるからです。
自社だけで策定してしまうと、自社しかわからない内容になってしまいがちです。
しかし、外部の人間がいれば「これでは伝わらない」と判断できます。
客観的な視点は、ステークホルダーだけではなく従業員にビジョンを浸透させるためにも重要です。
本当に機能するビジョン策定のために
多くの企業は、形だけのビジョンを作ってしまいがちです。
その結果、ビジョンを策定したにも関わらず、意味のないものになってしまいます。
これらのすべての要因は、自社だけで完結させてしまうからです。
弊社では、ビジョンを策定するための「ビジョン・ブラッシュアップ」研修をおこなっております。
ぜひ、本当に機能するためのビジョンを策定するために、弊社にご相談ください。
株式会社comodo
石垣敦章(イシガキ ノブタカ)
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