ビジョンは変更があって当然のものです。
「ビジョンを変更してはならない」と誤解している場合も多いですが、ビジョンというのは「達成できる目標」ですから、達成すれば新しいビジョンに変更できます。
では、「達成できなければ変更してはいけないのか?」と言われれば、そうでもありません。
そこで、本記事では、ビジョンを変更する主なタイミングについて解説します。
ただし、あくまで一例であるため、以下に当てはまらなければビジョンを変更してはならないわけではありません。
ビジョンの変更タイミング
上記で解説したように、ビジョンは変更できます。
たとえば、以下のようなタイミングでビジョンを変更するケースが多いです。
- ビジョンを諦めた
- ビジョンを達成した
- 情勢が変化した
- 目指す方向を変えた
上記のタイミングのように基本的に、ビジョンの変更は自由におこなえます。
事業自体が変わったり大きくなったりすれば、目標となるビジョンが変わるのも当然ですから、「ビジョンを変更してはならない」と誤ったルールに左右されないようにしましょう。
以下でビジョンの変更タイミングについて、具体的に解説します。
ビジョンを諦めた
経営者がビジョンの実現を諦めた場合には、ビジョンを変更しましょう。
正確には「諦める」ではなく「修正」です。
本来であれば達成できるビジョンを掲げなければいけませんが、どうしても達成できないケースもあるでしょう。
そのときは、素直に修正すれば良いだけです。
「もっと具体的にこういったビジョンにした方が浸透しやすいのではないか?」
「今の自社ではこのビジョンは達成できないのではないか?」
上記のように感じたのであれば、達成できるビジョンの形に修正しましょう。
ビジョンを達成した
ビジョンは「達成できる目標」です。
であるからには、当然達成できればビジョンを変更すべきです。
達成できたものを掲げてしまっては、ビジョンの意味がありません。
今のビジョンを達成後に新しいビジョンを掲げるのは、至極当然なことと言えます。
1を目指し達成すれば2、2を目指し達成すれば3といったように、ビジョンは更新し続けていくべきなのです。
情勢が変化した
情勢の変化によっても、ビジョンは変化します。
どのような事業でも、情勢の変化によって達成が難しくなる場合があるからです。
たとえば、トレンドに左右される事業をおこなっている場合であれば、ブームが過ぎ去った後にビジョンを達成するのは困難でしょう。
また、若者向けの事業をおこなっていた場合であれば、少子高齢化が進むことで達成が難しくなるなども考えられます。
このような場合には、無理に今のビジョンを目指そうとするのではなく、ビジョンの変更を検討すべきです。
達成できない不安要素のあるものではなく、今の情勢でも達成できるビジョンを掲げましょう。
目指す方向を変えた
目指す方向をかえたり、より大きなビジョンを掲げたいときには、ビジョンを変更しましょう。
事業を進めていけば、新たな視点で物事を考えたり事業自体が変化したりすることもあります。
「前のビジョンを達成していないのに変更するのは中途半端になってしまうのではないか」と考える人もいるかもしれませんが、中途半端でやめるわけではありません。単に目標が変わっただけです。
たとえば、50m走り抜くと決めていた人が100mを走り抜きたいと考えたり、短距離を走り抜きたい決めていた人が長距離に挑戦したいと考えるのと同じです。
であるにも関わらず、従来のビジョンを掲げたままでいては、取り組む熱意が高まりません。
このような場合には、従来のビジョンを無理に掲げずに、変更してしまった方が良いです。
ビジョンの変更は積極的におこなって構わない
ビジョンの変更は、自由に積極的におこなって問題ありません。
今回4つの例を紹介しましたが、4つの例もあくまで一例に過ぎないので、他のタイミングでビジョンを変更しても構いません。
なぜなら、大事なのは「掲げること」ではなく「達成すること」だからです。
「達成できない」または「達成したい先が変わった」のであれば、積極的に変更してください。
弊社ではビジョンを見直す『ビジョン・ブラッシュアップ』を行っておりますので、ぜひビジョンを変更したいタイミングでご活用ください。
株式会社comodo
石垣敦章(イシガキ ノブタカ)
080-3574-4261