自社のビジョンを策定した後は、社内だけではなく社外にも伝えていく必要があります。
社外に伝えることで「この会社はどのようなことをしているのか?」「どのような想いがあるのか?」を理解してもらうためです。さらには、「そのビジョンのためにどのような形で力になれるのか?」と考えてもらえるケースもあります。
しかし、自社のビジョンはしっかり社外に伝わっているでしょうか?ただ策定したものを話すだけになっていないでしょうか?
伝えるだけ伝えても、先方に理解してもらえなければ意味がありません。
そこで今回は、ビジョンを伝えるための確認ポイントについて解説します。
刺さるビジョンであれば必ず反応が起きる
交流会や名刺交換などでビジョンが伝わっていれば、必ずビジョンに対してさまざまな反応が生まれます。
「このビジョン良いですね」
「この考え方大事ですね」
「共感できます」
など、人によって反応は様々ですが、伝わっていれば何かしらの声をいただけます。
対して、ビジョンを話しても何も反応がないときは、伝わっていない、つまり「刺さっていない」のです。
きっと先方は、次のように考えているでしょう。
「へぇ、そうなんだ。」
「何かよくわからないな」
「結局何を伝えたいんだろう?」
上記のように思われてしまっているとすれば、ビジョンを伝えることに失敗していると言えます。
伝わるビジョンの確認ポイント
ビジョンを伝えるためには、以下のポイントを確認しておきましょう。
- ビジョンの伝え方を工夫しているか?
- 社員にビジョンが伝わっているか?
- 社員にだけ向けたビジョンになっていないか?
上記3つを念頭において、改めて自社のビジョンを見直してみてください。
以下で、それぞれの具体的なポイントについて解説します。
ビジョンの伝え方を工夫しているか?
ビジョンの伝え方が悪ければ、当然誰に対してもビジョンは伝わりません。
どれだけ素晴らしいビジョンだったとしても、伝え方ひとつで誤った形で捉えられてしまうケースもあります。
このようなケースにならないよう、普段からビジョンを積極的に伝える流れを考えておきましょう。
多くの経営者と交流する機会が多いのであれば、毎回ビジョンを伝えるようにして、最も伝わりやすい流れを作っておいてください。
また、ビジョンを伝えようとして、話が長くなってしまっても意味がありません。そもそも、その想いを短くまとめているのがビジョンなのですから、長く説明しなければ理解してもらえないのであれば、ビジョン自体を見直す必要があります。
社員にビジョンが伝わっているか?
社外にビジョンを伝える前に、社内にビジョンが伝わっているかを確認しておきましょう。
社内にビジョンが伝わっていないのであれば、社外に伝わるビジョンであるはずがありません。
もし社内にも伝わっていないのであれば、社内の人間に「どこをどのように変えるべきか」「何がわかりにくいのか」などを聞いておくと良いでしょう。
社員がビジョンを理解するようになって、やっと社外に発信できるビジョンになっていきます。
社員にだけ向けたビジョンになっていないか?
上記で「社員に理解してもらう」ことが重要だと解説しましたが、ビジョン自体が社員向けになっていないでしょうか。
社員にだけ向けたビジョンを掲げていれば、当然、社外の人には伝わりません。
「そういう教育をしているんだろうな」という程度の感想で終わってしまいます。
そもそも、ビジョンとは第三者が聞いても具体的にイメージできるものでなければいけないので、社内だけでしか理解できていないビジョンでは、ビジョンとは呼べません。
伝わるビジョンで仲間を作る
今回は、ビジョンを伝えるためのポイントについて解説しましたが、なぜビジョンを伝えなければいけないかというと、ビジョン達成のために応援してもらうためです。
具体的かつ応援したいと思えるビジョンであれば、共感し、事業を応援してくれるような仲間になってくれます。
このような人が多く集まってくれば、ビジョンの達成だけでなく、事業の成長も期待できます。
ぜひ、今回の内容を参考にして「どのようにビジョンを伝えていくか?」を改めて考えてみてください。
また、そもそもの掲げているビジョンが「伝わらない内容」になっている可能性も考えられます。
もし現在のビジョンに不安がある場合は、弊社の『ビジョン・ブラッシュアップ』をご検討ください。
株式会社comodo
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