エンゲージメントは、企業の成功に不可欠な要素であり、その向上にはビジョンの持つ力が大きな影響を与えます。
そこで本記事では、ビジョンがエンゲージメントにどのような効果をもたらすのかを解説します。
ビジョンの効果を正しく理解して、組織力向上につなげていきましょう。
ビジョンがもたらす効果
ビジョンがもたらす効果は、多岐にわたります。
まず、明確なビジョンがあることで、具体的な戦略や計画を立てやすくなります。これにより、個々のメンバーが自分の役割を理解しやすくなり、生産性が向上します。また、ビジョンに共感することで、モチベーションが高まり、日々の業務に対する意欲が増します。
さらに、ビジョンの共感は外部にも影響します。ビジョンへの共感が外部にまで伝わると、信頼性やブランドイメージの向上に役立ちます。
エンゲージメントとビジョンの関係性
エンゲージメントとビジョンは、相互に深く関連します。ビジョンが明確であればあるほど、従業員やステークホルダーたちのエンゲージメントが高まります。
なぜなら、ビジョンが共感を呼び起こし、組織全体の方向性が共有されると、それに向かって一致団結することができるからです。これらはすべて、最終的に組織力の向上につながっていきます。
エンゲージメント向上におけるビジョンの役割
エンゲージメントを向上させるためには、明確なビジョンが重要です。
ビジョンが具体的で意義あるものであれば、それは従業員にとっても魅力的になります。そして、ビジョンに共感し、その達成に向けて努力することで、自然とエンゲージメントが高まるのです。
一方で、ビジョンが曖昧だったり現実的でなかったりすると、従業員のやる気を削ぐ原因になる恐れがあります。ですから、企業はビジョンを明文化し、それを組織全体で共有しなければなりません。
エンゲージメントとビジョンを事例から見る
エンゲージメントとビジョンの関係性は、いくつかの企業の例も学びになります。
なかには「ビジョンだけで本当にエンゲージメント向上できるのか?」と考える方もいると思いますので、ぜひいくつかの事例を確認してみてください。
当然、企業ごとにやり方は異なりますが、参考となる事例があるはずです。
有名企業の取り組み例
有名企業では、ビジョンをとても重要にしており、エンゲージメント向上に役立てています。
例えば、グーグルでは社員参加のワークショップを定期的に開催し、個々の意見を尊重しています。アマゾンでは明確なビジョンを共有し、それに基づいた評価システムを導入しています。アップルでは革新を重視し、従業員全員がクリエイティブな意識を持つように働きかけています。
これらは全てビジョンがあるからこその例です。この取り組みにより、従業員のモチベーションが高まってエンゲージメント向上、さらには業績の向上に寄与しています。
スタートアップ企業の取り組み例
昨今のスタートアップ企業も、ビジョンを重要視している傾向があります。
具体的な取り組みの例としては、ビジョンを軸にしたリーダーシップを大切にしています。ビジョンを体現できるリーダーが明確な方向性を示し、チーム全体がそのビジョンに向かって進むことで、効率を上げています。
さらに、フィードバック文化を根付かせ、自己改善しやすい環境を作り上げています。
中小企業の取り組み例
中小企業でも、エンゲージメント向上のためにビジョンを大切にしています。
少人数であることからビジョン策定や浸透活動をしないケースもありますが、少人数だからこそ、強いエンゲージメント向上につながるのです。
たとえば、4名~5名の中小企業でも効果を発揮します。この場合、全員でビジョンについて相談しあうことでより強固で個々に共感できるビジョンが策定できます。
それぞれが納得したビジョンとなるので、自然とエンゲージメントも向上します。
エンゲージメント向上にはビジョンが欠かせません
昨今では「エンゲージメント向上」について、多くの企業が施策を練っていますが、そのなかでもビジョンは効果的な方法といえます。
なぜなら、ビジョンは企業の軸にある目標を言葉にするものだからです。特別なツールなどは必要としません。
また、自然と話し合いも多くなるので、従業員の主体性も育成できます。
ただし、誤ったビジョンを策定してしまうと反対にエンゲージメントを低下させる原因にもなりかねません。
ですから、正しいビジョンを策定するために、外部への依頼もおすすめします。
弊社では「ビジョン・ブラッシュアップ」研修をおこなっておりますので、ぜひエンゲージメント向上にもお役立てください。
株式会社comodo
石垣敦章(イシガキ ノブタカ)
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