インナーブランディングを実施する上で、ビジョン・ミッションの浸透は必要不可欠です。
ビジョン・ミッションを理解し浸透するからこそ、社員一人ひとりの行動に紐づいていきます。
しかし「どのような方法で浸透させるべきか」「思ったように浸透していかない」と悩む企業も多いです。
そこで今回は、インナーブランディングの成功例から、どのようにビジョンを浸透させていったのかを見ていきましょう。
インナーブランディングビジョン浸透を促進した成功例4選
インナーブランディングに成功した企業は多くありますが、なかでもビジョン浸透に力を入れた企業を4社紹介します。
- 株式会社リクルート
- 豊通マテリアル株式会社
- 大和ライフネクスト株式会社
- 東京管公学生服株式会社
それぞれの企業が、どのようにビジョンを浸透させたのか、参考にしてください。
株式会社リクルートのビジョン・ミッション浸透イベント
株式会社リクルートでは、ビジョン・ミッションに寄り添う『VISION MISSION DAY』を実施しています。
『VISION MISSION DAY』は、丸一日営業を止めてビジョン・ミッションに向き合う日です。
当日は大きな会場を借りて、イベントとしてビジョン・ミッションに向き合う内容を行います。
主な流れは、以下のとおりです。
- VISION MISSION STRATEGY…経営陣からのメッセージや戦略共有を伝える
- VISION MISSION AWARD…全ての挑戦を代表する仕事を9つ選出し、受賞者がプレゼンテーションを行う
- VISION MISSION PARTY…食事をしながら社員参加の催し物を開催
営業力が強みである株式会社リクルートでさえ、ビジョン・ミッションの浸透が重要だと考え、営業を止めてまで浸透活動を行っているのです。
豊通マテリアル株式会社の社員がビジョンを考える姿勢
豊通マテリアル株式会社では、2019年から2025年に向けた5年経営ビジョンの策定を行っています。
もともと2020年までの期限付きの経営ビジョンがあったために、次のビジョンを検討する必要がありました。
前期の経営ビジョンは経営陣とコーポレート部門主体で策定されましたが、2019年からの経営ビジョンは、社員を中心に作られています。
社員が主になって取り組むことで、浸透度や理解度を深めるきっかけとなりました。
大和ライフネクスト株式会社のビジョン・行動指針お披露目イベント
大和ライフネクスト株式会社では、新しいビジョンと行動指針を策定し、その内容を社員に共有する『DLN Spirit Day』を実施しています。
約2,000名の社員を前にして、役員とビジョン策定プロジェクトメンバーが各々の想いを語るイベントです。
また、トークセッション中は、リアルタイムに投票やコメントをできるシステムを利用し、参加者を巻き込みながら進めています。
さらに、イベント後にはビジョン策定の背景や込めた想いを確認できるブランドブック『SPIRIT BOOK』を配布。
そのほか、『DLN SPIRIT』を体現した行動を称賛・共有する『DLN SPIRIT AWARD』も企画・開催し、ビジョンの浸透に力を入れています。
東京管公学生服株式会社のハイブリッドイベント
東京管公学生服株式会社では、会社の70周年を記念したイベントを、リアル会場とオンライン配信で繋がれるハイブリッド配信で行いました。
イベント前半では、経営層が歴史を振り返りながら70周年の感謝を伝えるトークタイム。
イベント後半ではブランドムービーを上映し、中長期のビジョンと戦略をシェアしました。
さらに、自分の想いや価値などを伝え合うワークセッションも行っています。
インナーブランディングでミッションを浸透させるための大前提
今回は、インナーブランディングでミッション浸透に力を入れている企業の例を紹介しました。
紹介した企業のように、イベントなどを通して社員にビジョンを浸透していくのは、とても有効的な方法です。
しかし、ただビジョンを伝えれば良いわけではありません。
ビジョンを浸透させるためには、正しく適切なビジョンを策定する必要があります。
- 社員の行動や意識にフォーカスしていない
- 社員が自分事と捉えられない
- 測定できない
上記のようなビジョンでは、どれだけイベントを行ってもビジョンは浸透していきません。
弊社では、ビジョンを見直す「ビジョン・ブラッシュアップ」を行っていますので、ビジョン浸透やインナーブランディングを実施する際には、ぜひご相談ください。
株式会社comodo
石垣敦章(イシガキ ノブタカ)
080-3574-4261