社員のモチベーションを高めるためにビジョン浸透を検討する企業もあるでしょう。
しかし、多くの企業がうまくいかずに悩んでいるのではないでしょうか。
今回は、ビジョン浸透で社員のモチベーションが高まらない理由について解説します。
社員のモチベーションが高まらない理由はビジョンの効果がないわけではない
結論から言えば、ビジョンで社員のモチベーションを高める方法は、間違いではありません。
ただし、多くの企業はビジョンの浸透方法やビジョンの決め方を間違っているのです。
「ビジョンを掲げても社員のモチベーションが高まらない」と諦めてしまう企業もありますが、モチベーションを高めるには、より具体的にビジョン浸透方法を検討し、ビジョンを見直さなければいけません。
社員のモチベーションを高めるビジョン浸透のポイント
社員のモチベーションを高めるためのビジョン浸透のポイントは、主に2つあります。
- 社長自らビジョンを伝える
- ビジョンを意識している社員がいる
そのほかにもビジョン浸透方法はいくつかありますが、最低限でも上記2つの条件を揃えておく必要があります。
社長自らビジョンを伝えている
ビジョンを浸透させるためには、社長自ら社員に伝える必要があります。
社員や役員、経営層で決めたビジョンを各部署のリーダーから伝えても、多くの社員は重要なことだと捉えません。
なかには「社長がまた何か勝手に決めた」程度で聞いている社員もいるでしょう。
しかし、社長自ら前に立って発表することで「会社にとって重要な内容」という意識を持たせられます。
また、社長から発表する際には、社員に納得してもらうために、必ず「なぜこのビジョンなのか?」を説明してください。
ビジョンに向かっている社員がいる
ビジョンを浸透させるためには、お手本となる社員が必要になります。
ただ言葉でビジョンを伝えても、多くの社員はどのように行動すれば良いかわからないからです。
お手本となる社員がいれば「あの人のように意識して行動すれば良い」と、自分の意識や行動を変え始めます。
社員のモチベーションを高めるビジョンの見直しポイント
社員のモチベーションを高めるためのビジョンの見直しポイントは、以下の3つがあります。
- 達成できるビジョンになっているか?
- 自分事と感じられるビジョンになっているか?
- 行動に落とし込めるか?
なぜ社員のモチベーションを高めるために上記3つのポイントが重要なのか、以下で解説します。
達成できるビジョンになっているか?
ビジョンは、達成できる内容でなければいけません。
よく「数年後に達成していたい目標」と勘違いされやすいですが、本来のビジョンは「数年後に達成できる目標」でなければいけないのです。
「数年後に達成していたい目標」になってしまうと、社員にとって現実味が湧きませんし、ただの願望と捉えられてしまいます。
ただの願望だと捉えられてしまえば、当然社員のやる気にはつながらないでしょう。
自分事と感じられるビジョンになっているか?
ビジョンは、社員が自分事と捉えられる内容になっていなければいけません。
自分事と捉えられないビジョンでは「経営層で好きにしてくれれば良い」と思われてしまうだけです。
他人が決めた自分に関係ないビジョンで、モチベーションが高まることは、まずありえません。
行動に落とし込めるか?
最も社員のモチベーションに直結するのは、行動できるビジョンであるかどうかです。
どのようなビジョンでも、社員が理解して行動に落とし込めるビジョンでなければ意味がありません。
物凄く感動するようなビジョンで気持ちが高まったとしても、実際にどのような行動をすれば良いかわからなければ、その場の感動だけで終わってしまいます。
感動してもらい、行動のモチベーションを高めるために、必ず具体的で行動に落とし込めるビジョンにしましょう。
ビジョンを見直して社員のモチベーションを高める
ビジョン浸透で社員のモチベーションを高めるのであれば、必ずビジョンの見直しから始めてください。
今あるビジョンをそのまま浸透させても、社員のモチベーションが高まる可能性は低いです。
弊社では、ビジョンをブラッシュアップする「ビジョン・ブラッシュアップ」を行っております。
ぜひビジョン浸透を行う前に、一度ご相談ください。
株式会社comodo
石垣敦章(イシガキ ノブタカ)
080-3574-4261