わが社の主力商品の売上が年々下がってきている。このままだと2年後には売り上げが3割減りそうだ。
次なる主力製品をつくると言っても開発費は膨大で、絶対に売れるという保証は無い。
このような状況では頭を悩ませます。
先々の不安があると明るい部分を見失いがちです。
主力商品の売上が下がっている状況でも、変わらず買い続けてくれているファンがいてくれる。
大事なファンは自社商品に多大なる思いとこだわりを持っているはず。
ときには開発者さえ気づくことのない、思いもしない活用法も。
こだわりマーケティングvol4では商品の新たなこだわり活用法について考えていきたいと思います。
お店にいくと商品分類ごとに分けて陳列されています。
日用品雑貨、医薬・化粧品、家電製品、衣料品、おもちゃなど。
消費者の買いやすさという効率を追求した陳列方法です。
この陳列方法が商品の活用幅を狭める可能性があるかもしれません。
日用品雑貨がおもちゃになることもありえますから。
この時期だとクリスマスツリーの飾り付けが特別コーナーをつくり、販売されます。
飾り付けした後のできあがりを、あれこれイメージしながら購入するのも楽しいですよね。
我が家も飾り付けを購入し、家族皆でツリーに飾りました。
ところが意外なことに2歳の娘は、飾り付けコーナーで購入した商品ではないものを使いだしました。
アンパンマンのボールです。
この瞬間ボールとしての活用法以外に飾り付けという使用法が生まれました。
ボールは別の用途で上のお兄ちゃんが購入したものです。
でももしお店のクリスマス飾り付けコーナーにボールが置いてあったらどうでしょう。
飾り付けは一時的な使用ですが、ボールとしてはその後も使えます。
2歳の娘だけでなく、上の兄弟も、親までもがなるほどと思い購入するはずです。
商品分類ごとに置く方が効率的ではあります。
そこをあえて置き場をずらし、こだわりの使用方法を提案すれば顧客層の広がりが望めます。
このようなこだわりの活用法を貴社のファンに提供して頂くのはいかがでしょうか。
商品分類が変わってしまうほどの活用法を。
今後も使い続けたい商品が廃盤になるのはファンとしてはとても悲しいことです。
ファンを信じて活用法を集めることから始めてみませんか。