会社の将来、事業の将来のためにビジョンは定めておくべきです。
しかし、当然ながら、ビジョンを定めただけでは達成できません。
では、具体的にどのようにビジョンを達成していくのか?ビジョン達成に必要なポイントについて、以下で解説します。
ビジョンを掲げるだけでは達成されない
ビジョンを定め、社員に伝えても「なかなか達成できない」「行動が進まない」という場合は、主に以下の理由があります。
- ビジョン達成のために何をすべきかわからない
- ビジョンが伝わっていない
- ビジョンが抽象的
ビジョンを掲げただけで達成できるのであれば、すべての会社が理想通りにビジョンを達成できているはずです。
しかし、多くの会社は、ビジョンを掲げただけで満足してしまうために、達成への行動ができないのです。
もちろんビジョンを定めることは大事ですが、その先にある行動に落とし込めるように意識しましょう。
ビジョン達成のために必要なこと
ビジョン達成のためには、以下の4つを意識してください。
- 経営者の意思決定スピード
- 社員へのビジョン浸透
- 先回りした行動
- ビジョンの見直し
ビジョンを達成できないのは、いずれかまたはすべてが実施できていないからです。
なぜそれぞれのポイントが必要になるのか、以下で解説します。
経営者の意思決定スピード
ビジョンを定めたのであれば、経営者の意思決定スピードを早めるように意識してください。
達成すべき目標が見えているので、意思決定はビジョンを決める前よりも容易なはずです。
にも関わらず意思決定スピードが遅いのは、経営者の怠惰であるといえます。
ビジョンのために、何をすべきで何をすべきではないか?を明確にして、意思決定スピードを早めれば、ビジョン達成も短期間かつ理想通りのスケジュールで進んでいきます。
社員へのビジョン浸透
ビジョンを決めたら、必ずビジョン浸透活動を行ってください。
ビジョンを達成できないのは、社員のビジョンへの理解が追い付いていないからかもしれません。
ただし、一度や二度、社員に説明すれば良いわけではありません。
ビジョンが浸透していないと感じたら、何度も社員に説明してください。
さらに「なぜこのビジョンなのか?どのようにこのビジョンになったのか?」までも説明しておくとなお良いです。
先回りした行動
ビジョンを決めたら、ビジョンに沿って未来を予想した行動をするようにしましょう。
達成すべき目標(ビジョン)が決まっているのであれば、そのために何をすべきかは細分化できるはずです。
場合によっては業務フロー全体を見直しが必要になる可能性もありますが、ビジョンに沿った先回りした行動をしなければ、ビジョンを達成できません。
ビジョンの見直し
上記3つを意識してもビジョンが達成されないのであれば、そもそもビジョンがわかりにくかったり具体化されていなかったりする可能性があります。
抽象的なビジョンでは、社員が何のために何をしたらよいかわからない状態になっていると考えられます。
また、あまりにも経営者視点のビジョンでは、社員が自分事と捉えることができず、行動するモチベーションが上がりません。
そのため、社員に行動してもらえるような、具体的なビジョンに作り替えることも検討してみましょう。
ビジョンが達成されないのは経営者の責任
結論からいえば、ビジョンが達成されないのは経営者の責任といえます。
「せっかくビジョンを策定したのに社員が動いてくれない」という意識は改めてください。
「ビジョンのために何をすべきかわからない」「自分事と捉えられない」「ビジョンがわかりづらい」などは、すべて経営者の責任です。
より社員が理解して具体的な行動をとれるように、経営層が今後の進め方を見直しましょう。
社員が行動し達成できるビジョンを作りましょう
今回解説したように、ビジョンが達成できないのは、何をすべきかわかりにくかったり抽象的であったりする可能性があります。
ビジョンは達成できる目標でなければいけないので「何をすべきかわからない」ビジョンでは意味がありません。
弊社は、ビジョン見直しの「ビジョン・ブラッシュアップ」を行っておりますので、ビジョン達成が進まない場合は、ぜひご相談ください。
株式会社comodo
石垣敦章(イシガキ ノブタカ)
080-3574-4261