メンターとして成果をだすには

今までは自分の仕事をしていればよかったのが、メンター(成長を支援すべき先輩)になったとたん、メンティー(成長を支援される後輩)の面倒を見なければいけない。そのことを大変だと思う方もいるかもしれません。そのような方にぜひ知ってい頂きたいのはメンターには3つの良い効果があるということです。

  1. メンター未経験者と比較し、メンター経験者は収入が高い傾向にある
  2. メンターは昇進が早い傾向にある
  3. メンターを実施することで喜びを感じる

いかがでしょうか。かなりのメリットがあると思いませんか。
ではメンターとは何をする人なのでしょうか。
それは、仕事の仕方を教えるだけでなく、精神面もサポートし、模範となることです。
こう定義すると大変だ。責任の全てがメンターにあるようだ。そのように感じる方もいるかもしれません。そこはご安心ください。得意なことは人それぞれ異なりますので、メンターがメンティーの成長や成功を自分一人で抱え込む必要はないのです。自分で対応できないことは、他の人の手を借りればいいのです。

メンターとしてあなたはメンティーの話を傾聴してください。仕事のどんなことに困っているのか。どんなことに悩んでいるのか。人それぞれ仕事でつまづくポイントは異なります。メンティーが現在つまづいていることは、直接聞くのが一番です。またメンティーが精神面のサポートをする際に必要なのが、勇気づけ、メンティー自身の可能性や期待を言葉にして伝えることです。それはメンティーにとって大きな力になります。

目次

コミュニケーション手段を考える

メンター制度を始めてみたけど今ではいつの間にか辞めてしまっている。なかなか続かない。そのような話を伺うことがあります。理由の一つにコミュニケーション手段があります。
リンクトイン、ツイッター、フェイスブックなどのDM。
メールや電話、オンライン会議、slack、Teamsなど、様々な手段があります。
連絡の取りやすさは人により様々。互いに使いやすい手段を選択するのが大切です。どちらか一方だけに合わせるとなかなか続かないものですから。

最初の関係構築が大切

どんなキャリアを描きたいか。
この仕事を通してどんな貢献をしたいのか。
仕事以外にも性格や価値観など共通点をみつけるのも有効です。
メンター制度を通して会社やお客様に貢献するため、必須業務としてすべき。とはいえ結局は人対人。人間関係が悪ければコミュニケーションがとれません。可能であれば気取らない自分を見せられるくらいの関係があると、その後のやり取りがはかどります。

メンティーとの会話で気を付けること

ついつい人は自分の経験に照らし合わせて話を聞いてしまうものです。例えば、「SNSの投稿が苦手です」と言われたら、「投稿ネタを探すのにおススメの本があるよ」と話し始めることはありませんか。自分が投稿に苦労したのはネタ探しだったかもしれません。でもメンティーの投稿が苦手という理由は、ネタ探しではなく別のところにあったかもしれません。
朝早く決まった時間に投稿するのが苦手なのかもしれない。それならリモート投稿の仕方を知れば簡単に解決です。自分のプライベートを投稿するのが苦手と感じていたとしたら、別にプライベートのことは書かず、業界紙を読み、学んで感じたことを投稿するようおススメするだけで解決するかもしれません。メンティーとの会話は相手の意図することをきちんと理解し、確認することを怠らないようにしましょう。もしもメンティーに「そういうことを言っているんじゃない」が3回連続で続くと、徐々に話しをしてくれなくなっていきます。

メンティーにフィードバックするときは、一生懸命にこうすべき、ああすべきとやり方を伝えるだけでは失敗を起こすこともあります。人に言われるよりも自分で気づいた方が成長は早まります。フィードバックは自分で気づく問いかけをするようにしましょう。またそもそもフィードバックを望むかどうかの確認が大切なケースもあります。人前で急にフィードバックをしてメンティーを傷つけてしまったという経験はありませんでしょうか。フィードバックをするタイミングも見計らいましょう。

メンティーに共感する力を発揮する。
メンティーはメンターよりもビジネス経験が少ないケースが多いです。そのため、なぜこんなことができないんだろうと疑問に思うこともあるかもしれません。その思いは口に出さずとも、表情や姿勢から相手に伝わるかもしれません。気をつけましょう。メンティーが大変だ。苦労しているというときは、言葉と表情、態度で共感を示しましょう。共感してもらえているという思いから、悩みを話してくれて、次のステップに進めるものです。共感力はメンターの対人能力を上げ、その姿を見たメンティーの対人能力も引き上げます。

メンター、メンティーの関係性

メンターとメンティーの関係性が悪化し終了したい。そんな時は以下の3つを自問してみましょう。
1.メンティーに何を与えているか。
2.メンターは何を得ているか。
3.その関係に価値はあるのか。

これらに疑問を感じたら、関係性は悪化しているといえるでしょう。
その場合メンティーに関係を評価してもらい判断しましょう。
1.何が上手くいっているか。
2.どこを改善できるか。
3.この関係から何を得ているか。
4.メンターに何を提供できているか。

もしメンティーの評価が悪ければ関係を解消することとなります。
その後の関係が悪化しない分かれ方に気を付けましょう。
共に良かった点をフィードバックし、他のメンターを紹介するのも良いかもしれません。

人材育成のご相談はお気軽に。



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