昨今、採用活動に苦戦する企業が増えています。
少子高齢化が深刻となっている日本では、そもそも学生が少ないという問題もあるでしょう。
このような母集団の少ないなかから自社で活躍する人材を見つけるのは困難です。
しかし、ビジョンを採用に活用すれば、活躍人材を見つけられるかもしれません。
本記事では、ビジョンを活用した採用活動について解説します。
ビジョンを活用した採用手法とは?
ビジョンを活用した採用の手法とは、企業の掲げるビジョンに共感した学生が入社する採用の方法です。
企業は社会的意義としてのビジョン、学生は個人の目標や価値観のビジョン。それぞれが重なることで、ミスマッチがなくなります。
共感が前提にあることで、入社してすぐにチームとして同じ目標に進めるようになるでしょう。
なぜ今採用にビジョンが必要なのか?
採用においてビジョンが注目されている背景には、以下の2つがあります。
- 働きがい・やりがいを求める学生が多い
- 離職率を下げるため
上記2つから、なぜビジョンが求められるのか、解説します。
働きがい・やりがいを求める学生が多い
昨今の学生は、何よりも働きがいややりがい、働く意義を求めている傾向があります。
給料や福利厚生を重視している傾向もありますが「この会社で何を得られるのか?」が重要になってきているのです。
しかし「ビジョン」として目指す方向が異なれば、働きがいを感じられません。
そのため、就職の軸として、ビジョンや理念を重視するようになっているのです。
離職率を下げるため
ビジョン採用は、離職率を下げるための方法としても効果的です。
なぜなら、「なんのために働いているか?」が明確になるからです。
もしビジョンや目標が異なる場合、働くなかで「自分はなぜこの会社にいるのだろうか?」と考えてしまい、給料や福利厚生などで比べられてしまいます。
ビジョンが同じであれば、多少給料や福利厚生に満足していなくても、働く意義があるために、長く会社で働いてくれる可能性が高くなるのです。
企業がビジョンを活用して採用を成功させる2つの重要なポイント
企業がビジョンを活用して採用を成功させるには、2つのポイントを意識してください。
- ビジョンをしっかりと打ち出す
- ビジョンをわかりやすく共感できる形に見直す
いずれも、やれているようでやれていない企業が多いです。
「うちはビジョンを掲げている」と考えている企業も、一度2つを見直してみてください。
ビジョンをしっかりと打ち出す
ビジョンを打ち出して伝えることは、最も重要なポイントです。
どれだけ良いビジョンを策定していても、公式ホームページに記載しているだけでは伝わりません。
大事なのは「伝えること」です。
たとえば、会社説明会や就職説明会などがあります。
特徴や仕事内容について話す企業はありますが、ビジョンを説明する企業は少ないです。
しかし、先述したように、ビジョンは伝えていかなければいけません。
学生に伝えられる機会があれば、積極的に自社のビジョンを伝えていきましょう。
ビジョンをわかりやすく共感できる形に見直す
ビジョンは、学生にとってわかりやすい内容でなければいけません。
大きな社会的意義を掲げるようなビジョンだと、学生の共感を得られないからです。
抽象的な大きなビジョンでは「そこに対して自分たちに何ができるのか?」と、疑問を感じさせてしまうだけになってしまいます。
そのため、学生でもわかりやすく共感しやすい、具体的なビジョンに策定しなおす必要があります。
採用はビジョンから
多くの企業は、採用活動を行う際に、採用ホームページを作ったり求人掲載したりなど、外側の部分から始めてしまいます。
しかし、どれだけ外側を綺麗に見せても、企業の内側に共感してもらわなければ、今時代の採用は成功しません。
そのための、ビジョンです。
弊社ではビジョンを見直す『ビジョン・ブラッシュアップ』を行っておりますので、ぜひビジョン活動にもご活用ください。
株式会社comodo
石垣敦章(イシガキ ノブタカ)
080-3574-4261