ビジョンの作り方を5ステップに分けて解説

ビジョンが必要だとわかっていても、どのようにビジョンを策定すべきかわからない企業もあるでしょう。

そこで今回は、基本的なビジョンの作り方について解説します。

ただし、ビジョンの作り方において「正解・不正解」と言い切るのは難しいです。

そのため、今回解説するビジョンの作り方は、あくまで参考程度にしてください。

目次

基本的なビジョンの作り方5ステップ

ビジョンの作り方

ビジョンを作るためには、以下の5ステップで考えていきます。

  1. 事業内容の把握・確認
  2. 事業環境を確認・成長性の予測
  3. 会社の価値観を明確にする
  4. 会社の未来をイメージする
  5. ビジョンを言葉に落とし込む

それぞれのステップについて、以下でより具体的に解説します。

1.事業内容の把握・確認

まずは、現在の事業内容を正しく理解しましょう。

事業内容を理解することで、未来の姿をイメージしやすくなるからです。

そのために、以下の内容を確認しておきましょう。

  • 誰に、どのような製品・サービスを提供し、どのような価値を与えているか?
  • 顧客がどのような人で、何に対して、いくらの対価を支払っているのか?

これらを答えられて、「事業内容を正しく理解できている」といえるでしょう。

2.事業環境を確認して成長性を予想

2つ目のステップでは、自社を取り巻く環境を把握しましょう。

事業環境とは、以下のような内容です。

  • 市場の現状
  • 競合
  • 今後の成長性

できる限り客観的に考えて、今後の事業環境がどのようになるのかを予測します。

3.会社の価値観を明確にする

3つ目のステップでは、自社の価値観を明確にします。

このときに大事なのは、経営層だけではなく社員も交えて議論することです。

経営層だけで考えてしまうと、実際に現場で働いている社員と認識のズレが起きてしまいます。

議論の内容は「何のために仕事をしているのか?」です。

議論を繰り返すことで、共通の価値観が見えてきます。

4.会社の5年~10年後をイメージする

4つ目のステップでは、会社の未来をイメージします。

ここまでのステップで「現在の事業内容・環境」「事業環境の予想」「会社の価値観」が明確になっているはずなので、これらをベースにして5年または10年後にどうなっているか?またはどうなっていたいかをイメージしてください。

既存の事業を拡大するのか、新規事業へ進出するのかなど、現実的なイメージで考えていきましょう。

5.ビジョンを言葉にまとめる

最後は、ここまで考えてきた内容を言葉にしてまとめます。

しかし、言葉にまとめるステップが、最も難しいです。

あまりにも長すぎるとわかりづらいビジョンになってしまいますし、難しい言葉を使うと社員に伝わりづらくなってしまいます。

また、言葉のチョイスも考えなければいけません。

たとえば、野菜農家の場合であれば「野菜で〇〇をする」・「農家を〇〇する」・「地球を〇〇する」のように、いくつもの言葉のチョイスが考えられます。

自社の価値観や未来のイメージを明確にして、最も当てはまる言葉を考えてください。

ビジョンを作る3つのポイント

ビジョンを作るポイント

ビジョンを考える上で、最も重要なポイントが3つあります。

  • シンプルでわかりやすい言葉にまとめる
  • 実現可能なビジョンを掲げる
  • 社員がコミットできる内容にする

なぜそれぞれが大事なのか、以下で解説します。

シンプルでわかりやすい言葉にまとめる

ビジョンは、できるだけシンプルでわかりやすい言葉にまとめてください。

専門用語や難解な言葉を使ってしまうと、スムーズに伝わらないビジョンになる可能性があります。

雰囲気に合わせて漢字をあえて平仮名にするなども良いでしょう。

実現可能なビジョンを掲げる

ビジョンは、今からでも予想できる「実現可能な目標」であるべきです。

「いつか達成したい目標」は、ビジョンではありません。

たとえば、製造業でいつか宇宙進出したいと考えているとします。

しかし「5年後にロケットを打ち上げる」というビジョンにしてしまうと、実現は難しいですし、突拍子もない内容で、社員からも共感を得られません。

上記の内容であれば「5年後に宇宙に持っていけるほど耐久性のある自社の製品を作る」などの方が、実現可能な上に、社員にも伝わりやすいです。

上記のように、ビジョンは実現可能であるとともに、社員が共感できる内容でなければいけません。

社員がコミットできる内容にする

ビジョンは、社員がコミットできる内容にしましょう。

掲げているビジョンが社員にとって「関係ない」と思われてしまうような内容では、企業として同じ方向へ進めません。

また、ビジョンを元にフィードバックできるかどうかも大事です。

そのためには、社員が自分事として捉えられる、コミットできる内容である必要があります。

定期的なビジョンの見直しも行いましょう

ビジョンの見直し

解説したように、ビジョンは5年~10年後の未来をイメージして策定します。

そのため、一度掲げたビジョンをそのまま使い続ける必要はありません。

ビジョンを成し遂げたら、次のビジョンを考えましょう。

弊社ではビジョン策定のための「ビジョン・ブラッシュアップ」を行っておりますので、ビジョンを見直す機会や今のビジョンに不安がある場合に、ぜひご相談ください。

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