ビジョン・ミッション・バリューは自社の役割・目的・存在意義を策定するための大切な概念です。
本記事にたどり着いた方も「ビジョン・ミッション・バリュー」について調べているかと思います。
そこで、以下のような疑問を持った方もいるのではないでしょうか。
- VMV(ビジョン・ミッションバリュー)なのか?
- MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)なのか?
ビジョン・ミッション・バリューについて解説されている内容では、たびたび上記の2つが見られます。
そこで本記事では、VMVとMVVどちらが正しいのか?それぞれで意味が異なるのか?について解説します。
VMVとMVVは何が違うの?
結論から言えば、VMVもMVVもそれぞれの意味に違いはありません。
いずれも「ビジョン・ミッション・バリュー」の3つから成り立っています。
それぞれの意味は、以下のとおりです。
- ミッション…使命
- ビジョン…目標(理想)※
- バリュー…価値
※多くのケースでビジョンを「理想」としますが、弊社はビジョンを理想と捉えていないため、目標と記載しています。
これらの意味は、VMV・MVVどちらでも変わりません。
ただ、順番によって「ビジョン」の意味を変えるケースもあるようです。
VMVのビジョン「実現したい社会」
VMVのビジョンは一番上にくるケースでは、ビジョンを「実現したい社会」とするケースがあります。
順番に並べると以下のとおりです。
- ビジョン…実現したい社会
- ミッション…ビジョンを実現する上で会社が果たすべき使命
- バリュー…ミッションを達成する上での行動指針
上記のように、ビジョンを果たすためにミッション・バリューがあります。
MVVのビジョン「中長期的な目標」
MVVのミッションが一番上にくるケースでは、ビジョンを「中期的な目標」とするケースがあります。
順番に並べると以下のとおりです。
- ミッション…目指す社会のために会社が果たすべき使命
- ビジョン…ミッションを達成する上で目指す中期的な目標
- バリュー…ビジョンを実現するための行動指針
上記のように、ミッションを軸にしてビジョン・バリューがあります。
MVV・VMVに共通する注意点
MVVもVMVも基本的な軸は変わりません。
どちらの順番にしても策定すべきことに大きな違いはないのです。
ただ、どちらにおいても注意しなければならない事項があります。
以下で注意点を解説しますので、理念策定の際の参考にしてください。
独立させない
ビジョン・ミッション・バリューそれぞれを独立させたもので作ってはいけません。
上記で解説したように、それぞれがそれぞれを達成するために作らなければ意味がないからです。
3つが繋がっていないと、結局何のためのバリューなのかが伝わらずに行動まで落とし込めません。
ですから、必ず軸となるミッションorビジョンに紐づくように策定しましょう。
抽象的にしない
ビジョン・ミッション・バリューはすべて具体的な内容にしてください。
抽象的な内容では何も伝わらず、策定する意味がなくなるからです。
たとえば、以下のようなビジョン・ミッション・バリューはどうでしょうか?
- ビジョン…世界を幸せに
- ミッション…私たちから幸せになる
- バリュー…笑顔を絶やさない
これでは結局、何をしたらよいかわかりません。
ビジョン・ミッション・バリューはそれぞれ意味が伝わって行動に落とし込めて、やっとその価値を発揮するので、必ず具体的な言語化をしてください。
MVV・VMVにこだわる必要はない
今回、MVVとVMVの違いについて解説しましたが、極論どちらでも良いです。
大切なのは順番ではなく、中身です。
「何をいつまでに達成するために・会社として何をすべきで・どのような行動をするか」を考えられれば、MVVでもVMVでもどちらでも構いません。
順番にこだわったからといって良いビジョン・ミッション・バリューができるわけではないので、まずは内容を落とし込むようにしましょう。
もしビジョンの策定方法に悩んだときには、弊社にご相談ください。
弊社のビジョン・ブラッシュアップで、御社に最適なビジョンを策定します。
株式会社comodo
石垣敦章(イシガキ ノブタカ)
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